拳銃の設計者ニコライ・マカロフ生まれる

ニコライ・マカロフ、有名なマカロフ拳銃の設計者。

ニコライ・マカロフ、有名なマカロフ拳銃の設計者。

1914年の今日、5月22日(ユリウス暦9日)に、有名なマカロフ拳銃の設計者、ニコライ・マカロフ(~1988)が生まれた。

 ニコライ・マカロフは、中部ロシアのタンボフ県の農村で、鉄道技師の家庭に生まれ、しばらく鉄道で組立工として働いたのち、1936年にトゥーラ工科大学に入学した。1944年に優等で卒業すると、直ちに主任技師・設計士として働き始まる。ちなみに、トゥーラ市には、ロシア最大の兵器廠がある。

 

 マカロフ拳銃 

 彼の名を有名にしたのは何といってもマカロフ拳銃で、1951年に制式採用された。

 マカロフは、手堅い設計の中口径拳銃で、元来が軍用の大型拳銃であったトカレフ-33に代わるものとして設計された。このトカレフは、生産性を高めるために、構造が極限的に単純化されており、安全装置すらない。そのため、しばしば暴発事故を起し、堅牢で貫通力も高いという定評にもかかわらず、民間向きではなかった。

 

 ワルサーPPがベース 

 マカロフは、ドイツのワルサー社が開発したワルサーPP(これは未だに生産されているロングセラーだ)をベースに作られている。ダブルアクションとシングルアクション兼用、つまり、引き金を引いただけでも撃てるし、撃鉄をまず手動で移動させてから撃つこともできる(後者のほうが一動作余計になるが、引き金を引く長さが短くなるため、精密射撃に向いている)。トカレフはシングルアクション方式なのに安全装置がないため、暴発のリスクがあったが、マカロフには手動式の安全装置がついている。

 

 日本の銃犯罪でもおなじみ 

 現在、マカロフはロシア連邦軍では退役しているものの、内務省や国境警備隊などで使われ続け、CISでも使用されているほか、日本でもトカレフと並んで銃犯罪に頻繁に登場する。

 日本の警察による押収量では、2001年までトカレフが1位、それ以降はマカロフが1位となった。