バイコヌール宇宙基地 写真提供:wikipedia.org
基地の竣工は、同年6月2日というスピード建設で、57年のICBM(R-7)、1957年の世界初の人工衛星打ち上げ、61年のユーリー・ガガーリンによる世界初の有人宇宙飛行など、数々の歴史的な打ち上げがここで行われてきた。
ソ連崩壊後の今は、カザフスタンからロシアに年間使用料1億1500万ドルで租借されている。
本来のバイコヌール市は、基地のあるチュラタムの約500Km南西にある都市(クズロルダ州)で、本当の所在地を隠すために、このように命名された。
基地の面積は、ほぼ福岡県に匹敵する広大なもので、基地内にガガーリン博物館がある。
竣工してしばらくは、ICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射場として使われていたが、やがて基地は拡張され、ロケットの発射場としても使用されるようになった。有人宇宙船の打ち上げは、ソ連時代から一貫してここで行われている。
ボストチヌイ宇宙基地完成後も併用
周辺には、基地の職員の住居や学校なども建てられ、宇宙基地関係者の住む都市に発展していった。1966年には、市に昇格してレニンスクと命名され、1995年にはバイコヌールに改称した。
ロシアは現在、自国領内のアムール州に、新たな宇宙基地ボストチヌイを建設中で、2018年には有人宇宙船の打上げを行う計画だが、バイコヌール宇宙基地は引き続き租借していく予定で、2004年には、2050年まで租借する協定が調印されている。
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