ソ連最初の中央テレビ局創設

アレクサンドル・リスキン撮影/ロシア通信

アレクサンドル・リスキン撮影/ロシア通信

1951年の今日、3月22日に、ソ連最初の中央テレビ局が創設された。

 傑作シューホフ・タワー 

 この中央テレビ局は、モスクワ都心の地下鉄シャーボロフスカヤ駅近くのモスクワ・テレビ局を基に作られた。 

 同地下鉄前には、今もこのテレビ塔「シューホフ・タワー」が立っている(1922年完成)。建築家ウラジーミル・シューホフによる、この高さ150メートルの塔は、アヴァンギャルド建築の傑作であって、鉄線を格子状に組んだ双曲面構造の外観をしている。

 いささか脱線するが、赤の広場に隣接するグム百貨店のアーケードや、中央郵便局の屋根部分(1911)、モスクワのキエフ駅のプラットホームのアーケード(1917)などもシューホフの傑作である。高度で独創的な技術と、無駄をそぎ落とした機能美が見事だ。

 

 50年代に全国ネットワーク完成

 ソ連のテレビ放送は、独ソ戦前の1939年にモスクワとレニングラード(現サンクトペテルブルク)で実験的に始まっているが、戦後急速に発展し、56年には複数のチャンネルが現れ、50年代末には全国ネットワークができた。

 60年代に入ると、64年には、東京オリンピックを衛星中継、66年には、パリからモスクワへカラー映像を送り、67年にはオスタンキノ・タワー(高さ540メートル)が建てられ(77年まで世界最高を誇った)、カラー放送が恒常的に行われるようになった。

 受像機も50年代初めには、全国で1~2万台しかなかったが、80年代には国民の9割がテレビ放送を見られるようになり、これは、80年代半ばに始まるペレストロイカで大きな役割を果たすことになる。