=ロシア通信撮影
ロシア初の気象観測は、バルト艦隊初代司令官のコルネリウス・クリュイスに委ねられたが、これは帝国全土で観測を行うものではなかった。全国の気象観測システムが構築されるのは、ようやくほぼ200年後のことだ。
まず1849年に中央天文台が設立され、全国的な観測網の構築が進められていった。また、他の省庁も、これと並行して、自前の気象観測の拠点を設けていったほか、様々な分野の学者たちも気象観測を行うようになった。
ついに1913年に、全国の統一気象観測網が完成した(ちなみに、この年はロマノフ朝300年に当たる)。気象学者ミハイル・ルイカチョフの尽力で関連予算も増え、これは翌年始まった第一次世界大戦で役立つことになる。
だが、ロシア革命と内戦の時代に、全国の気象観測網はすっかり破壊されたしまった。完全な回復をみるのは1936年のことである。
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