今日は何の日:7月15日

=ウィキペディア

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1904年の今日、ロシアの偉大な小説家にして劇作家、アントン・チェーホフ(1860年生まれ)が亡くなった。

彼は本業は医師で、二足のわらじを履いていたが、26年間の文学活動の間に約900の作品を著し、その多くが世界文学の輝かしい遺産となった。

小説に、『曠野』、『退屈な話』、『六号室』、『谷間』、『泥棒たち』など、戯曲に『イワノーフ』、『かもめ』、『ワーニャ伯父さん』、『三人姉妹』、『桜の園』等、名作は枚挙にいとまがない。

1890年に、既に結核を病んでいたチェーホフは、サハリン島への旅を敢行した。見聞記は『サハリン島』としてまとめられている。この旅が彼の転機となったとみなす評家は多い。

彼は晩年、療養のためしばしばドイツを訪れた。最期の地も、ドイツのバーデンワイラーとなった。

7月15日の夜、目覚めた彼は、生涯で初めて医師の往診を頼んだ。それから、シャンペンを求め、ドイツ語とロシア語で「もうすぐ死ぬよ」と言った。

妻(女優オリガ・クニッペル)の回想によると、彼は「グラスを手に取り、私に向かって、すばらしい笑みを浮かべ、『ずいぶんシャンペンを飲まなかったなあ・・・』と言って、落ち着いて飲み干すと、静かに左横になった。まもなく永遠の沈黙が訪れた」。

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