常設の消防隊を創設

モスクワの消防隊、1900年。

モスクワの消防隊、1900年。

1802年の今日、12月11日に、皇帝アレクサンドル1世により、首都サンクトペテルブルクに常設の消防隊を創設する命令が布告された。

布告によると、人々が寄り集まる広場ごとに消防隊が置かれ、消防隊員は兵士で編成され、計786名になるはずだった。

実際に消防隊が編成されたのは翌1803年のこと。市民が夜警を出し、消防隊員を自腹を切って抱える義務から解放されたのは1804年である。消防隊の数は、初めは全部で11隊だったが、のちに、新たな地区の建設にともない12隊に増やされた。

同年の5月31日には、モスクワでも消防隊が編成され、やがて、両首都にならって、他の都市でも創られた。

市民の奮闘次第 

とはいえ、常設の消防隊が全国に広がるまでには、少なからぬ歳月がかかった。例えば、トゥーラの兵器工場に消防隊が常時置かれるようになったのは、ようやく1835年のことだ。

ツァリーツィン(現ボルゴグラード)とその郡にいたっては、19世紀までプロの消防隊はなかったので、火災との戦いは、市民の双肩にゆだねられた。市の広場の木造の納屋に、消火機材が保管されてあり、2頭の馬と有料の御者がたむろしている。火災が告げられると、住民は、まずに納屋にすっ飛んで行き、それから機材を荷車に積んで現場に駆けつけるという次第。まともな馬力消防隊がこの市に創設されたのは、やっと1900年のことだった。