野田首相は根室で開かれた記者会見で、プーチン大統領の具合が悪いためモスクワ訪問を無期限に延期することを余儀なくされた、と述べている。だが、事実の理由は日本国内状況であろう。野田首相の支持率は非常に低いレベルにある。
これより先に伝えられていたところでは、野田首相のモスクワ訪問では二国間関係および国際問題、経済協力、および懸案となっているクリル四島についての領土問題が協議される予定だった。
最近、ロシアと日本の二国間対話はつとに活発化していた。その発端は9月に開かれたAPECウラジオストクサミットでプーチン大統領と野田首相が会談したことだった。その際、外務次官級会合の実施について合意した(すでに10月に実施された)ほか、プーチン大統領は今年中に野田首相がロシアを訪問するよう招待していた。
ロシア政府の現在の立場は、南クリル諸島は第二次世界大戦の結果ソビエト連邦に編入されたものであり、国際法に則ったロシアの主権は疑問の余地がない、というものだ。
(「ロシアの声」より転載)
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