ネット通じ社会活動

=タス通信撮影

=タス通信撮影

世論基金が実施した調査によれば、ロシア国民の約38%はインターネットを通じて自身の日常的および社会的な問題を解決できると信じている。

モスクワっ子たちは、かねてよりインターネットで日々の問題について報告することに慣れている。連日、彼らは、行方不明の親族や駐車場の問題や住宅公益事業分野における人権侵害に関する情報を返答や協力を期待しつつ社会プロジェクトのサイトへ発信している。

ロシア国民はインターネットの機動力を信じてはいるものの、その3分の1(33%)はネットに掲載される情報の信憑性に疑問を呈している。

こうした矛盾を抱えながらも、ロシア型のバーチャルな市民社会は確実に存在している。その形成に大きく貢献しているのが非営利の三大インターネットサービスである。

『サポートマップ』  http://russian-fires.ru/

ロシアのインターネットにおける最初の真に大衆的な市民活動となったのは、2010年の森林火災の際のボランティアたちの活動であった。

最初の1週間に10万人のユーザーがアクセスしたウェブサイト、サポートマップは目撃者たちが新たな火災地点をマップ上に示したり、交流サイトやマスメディアからの情報(記事、画像、ビデオ)を掲載したりすることを可能にした。情報は「火災」、「封鎖された道路」、「必要な支援」といったカテゴリーに分類された。

サポートマップとボランティア活動の経験の後、ネットには「寒さマップ」、「非常事態時の支援アトラス」その他のウェブリソースがお目見えした。

2012年7月のクリムスクにおける洪水の際には、国際ジオソーシャルプロジェクト、オープンストリートマップが活躍した。

『ペーシェント・コントロール』  www.pereboi.ru

ロシア連邦法によれば、治療はそれを必要とするすべての者に無償で施される。しかし、実際は必ずしもそうとは限らない。 当初『ペーシェント・コントロール』は、様々な理由で生命を維持するために必要な医薬品を得ることができなかったヒト免疫不全ウイルス感染者たちによって運営された。後に非営利団体『治療準備にあたる国際連合』がこれに合流した。両者はロシア各地における薬剤や治療の欠如に関する情報を集めるためのウェブサイトを共同で立ち上げた。

このプロジェクトのおかげでこの2年間でヒト免疫不全ウイルスや結核に冒された約1万5000人が追加の抗レトロウイルス薬剤を入手できた。

『一分間』 www.1minute.ru

社会学者たちによれば、今日ロシアで慈善目的の寄付をしている国民は約5%にすぎない。その理由は、寄付金が相手にきちんと届かないのではという懸念にある。インターネット・プロジェクト『一分間』は「非金銭的」互助という新たなフォーマットを提供している。

同サービスのサイトにおいてユーザーは広告主が提案する活動に参加し(サイトへの登録や広告の視聴の形で)、これに対し広告主はプロジェクト『一分間』の代金を支払い、それが慈善活動へ回される。

一年間で5万人が同プロジェクトに参加し、約30万分(5000時間)の貴重な時間が慈善活動に費やされたことになる。