トゥーラでサモワールのフラッシュ・モブ

=コンスタンチン・チャラボフ/ロシア通信撮影

=コンスタンチン・チャラボフ/ロシア通信撮影

モスクワから南へ200キロ、ロシアの兵器工場発祥の地として知られているトゥーラで、3000人の若者が珍しいフラッシュ・モブを演じた。街の中央広場に集まり、巨大なサモワール(ロシアで伝統的に水を沸かし、保温するのに使われている金属の容器)の形に並んだのだ。このフラッシュ・モブはロシア版ギネスブックにも載る。

フラッシュ・モブはロシアの大手携帯通信会社のうちの一つであるビーライン社により企画された。同社の関連会社のPRマネージャー、オレグ・ボルシャコフ氏は、そのねらいについてこう説明する。

「フラッシュ・モブの目標は、トゥーラの伝統工芸品に注意を喚起することです。トゥーラのクレムリンとサモワール博物館を見ることができる中央広場で開催されました。参加者はサモワールの形をした長い行列を作り、空中から撮影されました」。

巨大プリャニク(糖蜜菓子)も先にギネス入り

 40 メートル×120メートル の巨大なサモワールの大きさはサッカー場に相当する。

「これはトゥーラの職人を支援し、国の工芸品を発展させるための企画で、ビーラインにとって初めてのイベントです」とボルシャコフ氏。

「2008年2月には、トゥーラの巨大プリャニク(糖蜜菓子)も、ギネスブック入りしました」。


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この新しい広告キャンペーンは、ロシアのシンボルの一つであるサモワールが、トゥーラ発祥であることを世界の人々に知ってもらうのが目的だ。

最初のサモワール工場は1778年トゥーラに

 リシツィン兄弟がトゥーラに最初のサモワール工房を開いたのは1778年のこと。 20世紀初頭には同市に60以上の工場があり、160種類のサモワールを製造していた。

ユニークな形のサモワールがトゥーラのサモワール博物館に展示されている。樽や花瓶や火山のクレーターの形をしており、彫刻で装飾されている。1909年に皇帝ニコライ二世の子どもたちに贈られたバタシェフ工場の5つのミニチュア・サモワールもある。

博物館のコレクションの中でも最小のものは容量が3滴、最大のものは450リットル。当地のサモワールは高品質で有名だ。パリ、シカゴ、ロンドンなどの展示会でメダルを何度も受賞している。