カムチャッカのクマの岩屋でクラシック・コンサート

最近カムチャッカ半島で、珍しいコンサートが開かれた。活火山山ろくの岩窟で、地元アルペンスキーヤーとアルピニストたちがクラシック音楽を奏でたのだ。スモーキングや夜会服などは主客とも着用せず。氷の岩屋では、正装は暖かいコートとマフラーに替わられた。コンサート会場までは4時間以上かかるが、遠い道のりに不平をもらす聴衆は一人もいなかった。

このユニークな、音楽的かつスポーティヴなコンサートは、カムチャッカで初めてクラシック音楽の生演奏を行ったピアニスト、デイヴィッド・ラーナー氏の追悼の意味で催された。1936年、ラーナー氏は、遠いカムチャッカ半島までグランドピアノを運んできた。その年の春、この卓越したピアニストは、102歳で亡くなった。洞窟でのクラシック音楽会は、彼の名誉を称えるべく、その命日に合わせて催されたのだ。

ロシア全土から、古典・舞台・民衆音楽の愛好家たちがコンサートに駆けつけた。時にはまったく驚くべき「客」も姿を見せた。栗毛のクマが訪れたのである!クマは訪れ、横になり、目を覆って、音楽を聴いていた。

カムチャッカの音楽家たちの直近のプランは、火山の山頂で、または、有名なゲイゼル渓谷でコンサートを開くことだ。

(「ロシアの声」より転載)