=ロシア通信撮影
「南千島はダメ」
「日本の投資家に、『南千島にプロジェクトがある』と持ちかけると、『領土問題があるから』と一蹴される。『サハリン』のさらなる開発を持ちかけると、普通に応じてくれるが、『では南千島は』と聞くと『それはダメだ』と言われる。『液化天然ガス工場を建設しよう』と言うと、『やろう』と一つ返事で応じてくれるが、『では南千島は』と聞くと、『それは待ってくれ』と言われる。『石炭鉱床を開発しよう』と持ちかけると、『やろう』と一つ返事で応じてくれるが、南千島は度外視される。いくつもこのような例がある。対応が”選択的”とでも言おうか」。
しかし、イシャエフ代表は、日本は「信頼できるパートナー」であるとし、石油・ガス分野を中心として、極東への最大投資国であることは認めた。
「問題は自然消滅するかも」
イシャエフ代表は、領土問題は選挙のたびに悪化するが、ロシアはこの問題を解決すべく、日本に対して色々な点で歩み寄ったと付け加えた。
「ロシアは、領土問題が存在していることを認めたし、プーチン大統領は、ビザなし渡航や、漁獲を含む経済活動を許可した。その他の細かな譲歩案はここでは挙げないが、ロシアは3つの案を提示した。これに対して、日本からは何の譲歩案も打ち出されていない」。
しかし、イシャエフ代表は、領土問題は交渉で解決しなければならないが、その際、「機が熟する」のを待つ必要があると言う。
「100年後に、国や経済が今よりグローバル化したときに、領土問題が今のように切実かどうか。焦って急がなくても、自然に問題は消えていくかもしれない」。
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