「サハリンのように南千島にも投資を」

=ロシア通信撮影

=ロシア通信撮影

日本は、ロシア極東地域への最大の投資国で、サハリンや他の極東連邦管区のさまざまな地域にかなりの投資をしているものの、南千島諸島への投資は、まったく見受けられない。ヴィクトル・イシャエフ極東連邦管区大統領全権代表が、ロシア通信での記者会見で、この問題について語った。

「南千島はダメ」 

「日本の投資家に、『南千島にプロジェクトがある』と持ちかけると、『領土問題があるから』と一蹴される。『サハリン』のさらなる開発を持ちかけると、普通に応じてくれるが、『では南千島は』と聞くと『それはダメだ』と言われる。『液化天然ガス工場を建設しよう』と言うと、『やろう』と一つ返事で応じてくれるが、『では南千島は』と聞くと、『それは待ってくれ』と言われる。『石炭鉱床を開発しよう』と持ちかけると、『やろう』と一つ返事で応じてくれるが、南千島は度外視される。いくつもこのような例がある。対応が”選択的”とでも言おうか」。

ビクトル・イシャエフ

極東連邦管区大統領全権代表

しかし、イシャエフ代表は、日本は「信頼できるパートナー」であるとし、石油・ガス分野を中心として、極東への最大投資国であることは認めた。

「問題は自然消滅するかも」 

イシャエフ代表は、領土問題は選挙のたびに悪化するが、ロシアはこの問題を解決すべく、日本に対して色々な点で歩み寄ったと付け加えた。

「ロシアは、領土問題が存在していることを認めたし、プーチン大統領は、ビザなし渡航や、漁獲を含む経済活動を許可した。その他の細かな譲歩案はここでは挙げないが、ロシアは3つの案を提示した。これに対して、日本からは何の譲歩案も打ち出されていない」。

しかし、イシャエフ代表は、領土問題は交渉で解決しなければならないが、その際、「機が熟する」のを待つ必要があると言う。

「100年後に、国や経済が今よりグローバル化したときに、領土問題が今のように切実かどうか。焦って急がなくても、自然に問題は消えていくかもしれない」。