日本と中国が体操種目の強敵

=ロシア通信撮影

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アテネ五輪と北京五輪で結果を残せなかったロシアの体操は、ロンドン五輪で活躍し、金メダルを取れる実力を取り戻した。国家コーチのワレンチナ・ロディオネンコ氏が、これまでの経緯や現在の状態、選手、ライバルについて語った。

-ロンドン五輪で、ロシアの体操選手がどれほど活躍できるとお考えですか。

男子選手も女子選手も金メダルを狙えると思います。団体女子は、団体男子ほどライバルが強敵ではないので、比較的楽でしょう。

-男子体操では、誰が有望ですか。

アレクサンドル・バランディン、エミン・ガリボフはヨーロッパのチャンピオンです。バランディンはモンペリエの大会の吊り輪で、ガリボフは鉄棒で、それぞれ金メダルを獲得しています。両名ともにプログラムの内容はとても難しく、それをこなせるのは世界でもほんの一握りの選手に限られます。しっかりと演技すれば、金メダルを取る可能性はあります。ゆかではデニス・アブリャジンが有望で、メダルも狙えますし、演技の質も期待できます。

-メダル争いをする国はどこだとお考えですか。

すでに述べたように、男子体操には強敵がいて、多くの国にメダル獲得のチャンスがあります。その中で最も脅威となるのは中国と日本です。

-女子体操はどのような状態でしょうか。

17歳のビクトリヤ・コモワはずば抜けていますね。昨年の世界体操選手権東京大会では、総合で銀メダルを獲得しました。ただ、正当に審査すれば、わずか0.33の差でトップに立ったジョーディン・ウィーバーを抜いて、金メダルを取れていたと思っています。

2010年の総合で優勝したアリーヤ・ムスタフィナは、昨年のケガで長期離脱していましたから、さすがに力が落ちてしまっています。才能で見事な結果を残していましたが、あの時の最高の状態を取り戻せてはいないので、才能だけで乗りきることは困難でしょう。それでもわれわれはムスタフィナに期待しています。

-ロンドンの女子団体のライバルはどこですか。

どこよりもアメリカですが、中国とルーマニアも相当強いです。

-最近の大きな大会での成果を考えて、ロシアの代表は復活したと考えて正しいでしょうか。

ロシアの体操は確かにかなり低迷していました。2004年のアテネ、2008年の北京と、1個もメダルを取れませんでしたね。五輪での最後の活躍は、ソ連のスクールの卒業生、いわば「モヒカン族の最後」のアレクセイ・ネモフとスベトラーナ・ホルキナが全盛期だった2000年です。両選手はアテネ前に引退し、続く選手が男女ともにいなかったのです。体操はゆっくりと、しかし着実に崩壊していきました。演技プログラムへの要求が変わって難しくなり、それに対する準備ができていなかったのに加え、コーチの海外流出などで、悲惨な状態になってしまったのです。ロンドンでは、多くの国の体操のコーチがロシア人です。

8年前、体操のゼロからの復活を目指し、この期間で多くを成し遂げ、ようやく五輪の金メダルを狙えるレベルに戻れたのです。


*記事の完全版(ロシア語のみ):http://kommersant.ru/doc/1987098