タス通信
1728年7月13日、デンマーク生まれのロシアの探検家、ビトゥス・ヨナセン・ベーリング(1681~1741)率いる探検隊は、カムチャツカ半島東岸を出航、北へ向かった。
この探検の準備は数年を要し、ベーリング隊が陸路でカムチャツカに達したのは前年の1727年のことだった。そこで船「聖ガブリール」号の建造にとりかかり、1年後に竣工。そこでいよいよ探検の目的、すなわちアジアとアメリカが陸続きでないことを確かめる旅に出たのである。
船は初め北へ、それから大陸に沿って、北東に折れて進んだ。その途上で、カラギン湾、カラギン島、クレスタ湾、アナディリ湾、聖ラブレンチイ島などを次々に発見する。
船はさらに北上を続け、ついにユーラシア大陸とアメリカ大陸の間の海峡を通過してチュクチ海に入った。この海峡は後に発見者の名を冠して、ベーリング海峡と名付けられた。しかし、探検隊は北米大陸に達することはできず、引き返した。
ベーリングがアラスカに到達し、アリューシャン列島の一部を発見するのは2度目の探検のときのことである(1741年)。
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