「DO-RA」をギネスブックに申請: 世界最小の万能線量計誕生

「DO-RA」という名称は、「dozimeter-radiometer」の最初の2音の組合せから生まれた。ロシア語と英語の略語を一致させ、装置の名称をより識別しやすいものにしている。写真提供:http://intersofteurasia.ru/

「DO-RA」という名称は、「dozimeter-radiometer」の最初の2音の組合せから生まれた。ロシア語と英語の略語を一致させ、装置の名称をより識別しやすいものにしている。写真提供:http://intersofteurasia.ru/

公開株式会社「インターソフト・ユーラシア」(「DO-RA」プロジェクトのオペレーター)が、世界最小の万能線量計として認定されることを目的として、同社の「DO-RA」装置をギネスブックに申請した。

2011年、ロシアの発明家、工学準博士のウラジーミル・エリンは、放射線を測定するためのユニークな小型装置のプロトタイプを初めて発表した。「DO-RA」は、携帯電話の新モデルに予め内蔵されるか、デバイスへ外付けして使用することができる。

プロジェクトについて 

「DO-RA」装置を制作するアイデアは、「放射性物質の世界」(2011年3月29日付)という記事をきっかけに生まれた。ウラジーミル・エリンはまず、インターネットで線量計と放射計を概観し、その後、数台の一般用線量計を購入し、内容を詳細に検討。そして、アイデアが純粋なものであるかどうか、特許の検索を行った。その結果、有益かつ独自性を持ったモデルを誕生させる可能性を発見することができた。調査によると、携帯電話、スマートフォンと線量計・放射計のハイブリットは、多くの国では特許がないことが判明。ウラジーミル・エリンは現在、「DO-RA」装置に関して優位に立っている

「DO-RA」の操作システムは、特別に開発されたプログラムパック「DO-RA.Soft」と携帯電話、またはスマートフォンのライセンス版のオペレーティングシステムにより実行される。「DO-RA」の充電は、携帯電話、スマートフォン本体の充電器から行われ、操作シグナルは、電話のオーディオジャックを通じて伝達される。

「DO-RA」の付属放射線センサーは、本体のUSBポートを通じても稼働する。遠隔センサーはブルートゥース、Wi-Fi、その他のデータ伝達システムにより、携帯電話/スマートフォンと「DO-RA」をつなぐ。また、同様の手段により、携帯放射計・線量計「DO-RA」の機能の総合インジケーターを作り上げる。装置は、前述の専用ソフトにより操作される。

装置の発明者であるエリンは、自身が作り出した装置は、ギネス認定に値するものであると確信している。「最近まで、線量計の生産分野においては、サイズについてまで考えが及ぶことはありませんでした。このことは、日本のドコモ、アメリカのSCOCSHE等の製品も含めたマーケティング調査の結果からも明らかです。装置の多くが軍用に生産されており、デザインや装置のサイズを改良する必要がなかったこととも深く関係があるでしょう。実のところ、ベラルーシのPolimaster社の腕時計タイプのものも存在します。しかし、この装置は、特定のデータしか示さないため、我々の「DO-RA」の競合製品ではありません」と同氏は語る。

公式サイト:http://intersofteurasia.ru/

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