米ロ首脳会談

メドベージェフ露大統領がバラク・オバマ米大統領と会談した=AP撮影

メドベージェフ露大統領がバラク・オバマ米大統領と会談した=AP撮影

ドミトリー・メドベージェフ露大統領がバラク・オバマ米大統領と会談し、3年かけてロシアとアメリカの関係を共に「ペレザグルースカ(再起動)」してきた成果を総括した。

韓国のソウルで核安全保障サミットが開催され、3月26日、メドベージェフ大統領は自身の大統領職最後となる会談を、次の大統領戦に出馬を表明しているオバマ大統領と行った。「この3年は過去10年の米朝関係で最も良好な期間となった」とメドベージェフ大統領は二国間関係をふりかえった。両氏が始めた「ペレザグルースカ(再起動)」と呼ばれる関係改善の試みを総評したものだ。 両氏の相互理解が「ペレザグルースカ(再起動)」を一定の成功に導いた。「ドミトリーは最高のパートナーだ。この先の新たな職務でも、対米関係に良い影響を与え続けてくれるだろうと確信している」とオバマ大統領は述べた。

両国の首脳が次回顔を合わせるのは、アメリカで5月に開催されるG8の場になるが、その時ロシア代表として出席するのはウラジーミル・プーチン氏だ。だが、ロシア指導部の入れ替えが二国間関係の議題に影響することはなく、当面の重要な課題は、ヨーロッパに配備されたミサイル防衛システムのままだ。ロシアはこのシステムがロシアに向けられないよう、明確な保証を要求しているが、ワシントンは「信じてほしい」と言うばかりである。妥協案は見つかっていないが、両国が対話を進められる可能性はある。オバマ大統領との会談後、メドベージェフ大統領はこの問題について次のように語った。「率直に言うと、戦略兵器削減条約の発効に向けてバラクと積み重ねてきた実績を考えれば、(ミサイル防衛システムについての)合意や均衡のとれた解決にはまだ時間的な余裕がある」。ロシアとアメリカの間にある多くの課題の解決には、まだまだ作業が必要であることをオバマ大統領は指摘した。ロシアがWTOに加盟したのは、両国の協調の成果だ。

両国の意見がわかれているシリア問題についても話し合いが行われ、シリア国内が和解できるよう、解決策を模索していくこととなった。アナン国連・アラブ連盟特使(前国連事務総長)に新たな希望が託される。

核安全保障サミットで両首脳が韓国入りしたことにより、北朝鮮とイランの核開発計画についても議論する機会が生まれた。「北朝鮮のロケット打ち上げを阻止すべく、警告を発することで両国が合意した」とオバマ大統領は説明した。イランについては、核開発計画に関する協議を進め、外交的にこの問題を解決していく努力をすることで一致した。「核兵器ではなく、平和的な核エネルギーの利用を行うという、国際的な義務をイランが果たすことである」とオバマ大統領は説明した。

会談は1時間以上に渡って行われた。メドベージェフ大統領は、オバマ大統領の今年中のサンクトペテルブルク訪問を要請した上で、プーチン次期大統領に代わって招待していることを強調した。これに対しオバマ大統領は、11月のアメリカ大統領選挙が終わるまではロシアに行けないことをほのめかしつつも、招待を受諾した。