メドベージェフ氏の今後

=二ヤズ・カリム

=二ヤズ・カリム

ウラジーミル・プーチン首相は、ドミトリー・メドベージェフ大統領の座を引き継ごうとしている。これが相互の座の入れ替えとなるのか、なった場合にメドベージェフ次期首相はどれほどの力を持つこととなるのか、 ロシアNOWが専門家に意見を聞いた。

ゲオルギー・チジョフ (政治技術センター副所長)

メドベージェフ氏が悪い大統領だったとは思わない。在任期間は滞りなく過ぎた。任期中、経済危機の影響を最小限に抑え込んだ。国家の最高位に就きながら、プーチン氏の変わらぬパートナーかつ同志となり続けている。これらをかんがみて、メドベージェフ氏が首相に任命される確立は極めて高いだろう。昨年秋からこの話が出ていたが、今も変わっていない。新政権の編成でどれだけ自己を確立できるのか、どのぐらいの期間首相の座に就くのか、プーチン次期大統領の任期満了まで首相となり続けるのか、などの疑問があるだけだ。ロシアの経済が悪化すれば、長く職にとどまることはできない。反対意見が出れば、首相はどんどん変わっていく可能性もある。メドベージェフ大統領のもとでの首相解任は想像できなかったが、その逆のプーチン次期大統領のもととなると、このシナリオは十分起こり得る。

グレゴリー・ファイファー  (作家、外国人ロシア専門家、「ラジオ・スヴォボダ(ラジオ・フリー・ヨーロッパ)」元記者)

政治の任命問題について予測するのは非常に難しく、間違いやすいが、敢えてするならば、プーチン氏がメドベージェフ氏を任命することには懐疑的だ。プーチン氏自身がすでにそう言っているが、批判意見に譲歩する形でその決断を変える可能性もある。メドベージェフ氏の任命は、二期目には就かないことに黙って賛成した現大統領支持者に対する、重要な譲歩になるからだ。

ドミトリー・オルロフ (政治学者)

メドベージェフ氏が大統領の座に就いたことは、彼が近年のロシア史で最も権力のある首相になれる条件を生みだした。経験や影響力もこの条件に含まれる。首相の座が大統領の座より良いか否かという点については、判断するのが難しい。あくまでも個人の好みの問題だからだ。メドベージェフ氏が有望であることは至極明白である。

もちろん、すでに決められた政治体制があるし、エリート層の期待もある。多くの専門家がメドベージェフ氏を政治の問題児に仕立てあげ、プーチン氏の要請に応じずに他の動きをするかのように印象付けようとしている。これまでにもそういった試みは多くあったが、どれも失敗に終わっている。プーチン氏とメドベージェフ氏は良好なパートナー関係にあり、それをゆるがすことはできないと思う。