メドベージェフ大統領

メドベージェフ大統領は非主流野党と会談=ロイター撮影

メドベージェフ大統領は非主流野党と会談=ロイター撮影

メドベージェフ大統領に本気で野党に歩み寄る用意はあるのか、専門家の憶測を呼んでいる。 アレクセイ・クドリン前財務相の考えでは、ドミトリー・メドベージェフ大統領と非主流派野党(議会に属しない野党)のリーダーらとは、歩み寄りも対話も不調に終わったが、会談したこと自体は評価できる、としている。

アレクセイ・クドリン前財務相は、ロシアのドミトリー・メドベージェフ大統領と市民団体の代表らとの会談に、歩み寄りの兆しを見て取らなかった。「大統領と『非主流派』野党との会談の唯一の成果は、ついに会談が行われたということだけで、今のところまだ対話はない」- クドリン氏はツイッターにこう記した。

大統領との会談に参加したのは、「専制と汚職なきロシアを目指す」国民自由党(PARNAS)共同議長のボリス・ネムツォフ氏とウラジーミル・ルィシコフ氏、「ロシア全人民同盟」のセルゲイ・バブーリン議長、「実行党」のコンスタンチン・バープキン連邦評議委員長、環境政党「緑の党」のアナトリー・パンフィーロフ党首、「ロシア再生党」のゲンナジー・セレズニョフ議長、「左派戦線」コーディネーターのセルゲイ・ウダリツォーフ氏、「わが祖国のために」党共同議長のミハイル・レールモントフ氏、「真実と統一の路線」党のユーリー・マスカリョーフ常任委員長、国民政党「ロシアの女性のために」のガリーナ・ハブラーエワ議長らである。

大統領と非主流派野党のリーダーらとの会談は、2月20日月曜日に行われた。会談の冒頭、大統領は「ロシアは変革期を迎えているが、現行の政治制度は理想には程遠く、それを改めるには共通認識に依拠することが望ましい」と述べた。メドベージェフ大統領は、会談の目的は「国家会議(議会下院)に提出された法律に関連する」将来の政治制度にあり、自らが最近打ち出した一連の政治的提案に対する「何らかの支持の言葉」を参加者に期待している点を強調した。一方、非主流派野党の代表らは、自分たちの主な要求を大統領に伝え、現在進行中の政治制度改革のテーマに触れた。彼らは、大統領との会談を概ね評価し、政権側に社会と対話する用意のある点を指摘しているが、それと同時に、大統領選挙の延期や議会選挙のやり直しといった一連の提案が、大統領の支持を得られなかったことに対する失望感を表明した。

「実行党」のコンスタンチン・バープキン党首は、メジベージェフ大統領との話し合いは建設的で開かれたものであったとし、こう述べた。「大統領が5月の退任までに改革をやり遂げる意向を示したことは評価できる。彼は議会選挙、政党登録、知事の公選などに関する、あらゆる法律の採択を目指している。だが、選挙ブロックの形成についてはまったく触れられなかったことは残念だ」。

また、野党の代表らは、政治囚のリストと、ボロートナヤ広場とサハロフ大通りの集会参加者からの要望書をメドベージェフ大統領に手渡し、大統領は彼らの意見に耳を傾け、来週それらの提案を検討することを約束した。

メドベージェフ大統領は先週、すでに登録されている七つの政党の代表らと会談し、その会談を受けて、国会に提出された政治改革法案の修正を目的とした作業グループの設置を提案した。「左派戦線」コーディネーターのウダリツォーフ氏によると、ヴャチェスラフ・ヴォロージン大統領府第一副長官が率いるこの作業グループには非主流派野党の代表も加わり、その初会合は2月22日に予定されている。

意見

セルゲイ・ウダリツォーフ (「左派戦線」コーディネーター)

大統領は具体的なことは何も言わず、具体的な保証も与えなかった。政権に関する突破口は見られなかったが、会談そのものは有意義だった。

ウラジーミル・スラーチノフ(政治学者)  

リベラルなモデレーターとしての自分を改めて示したいメドベージェフ大統領にとっては、リベラルな野党が自分と連帯していることを示す必要がある。一方、野党側も自分たちに将来の保証に何かが与えられることを期待している。会談は、ボロートナヤでの集会を鎮静させ、大統領選挙後にさらに大規模な集会が開かれないようにすることを意図したものであった。

ウラジーミル・ポーズネル(ジャーナリスト、テレビ番組司会者)

こうした会談はよい兆候だ。理論上はその後に何かが変わるはずだ。こうして政党の登録条件が緩和されることになれば、それらの政党の候補も出馬しやすくなる。国の民主化の観点からも、野党の代表らが大統領のもとへ赴いたことは評価できる。もし(大統領が)彼らを拒絶していたなら、大きな失策となっただろう。