第1回アジア太平洋フォーラムがモスクワで開催

第1回アジア太平洋フォーラムを開催するプレジデント・ホテル=Lori/Legion Media撮影

第1回アジア太平洋フォーラムを開催するプレジデント・ホテル=Lori/Legion Media撮影

2011年11月28日、29日の両日にモスクワのプレジデント・ホテルで、第1回アジア太平洋フォーラムが開催される。フォーラムは、アジア太平洋経済協力会議(APEC)フォーラム・ロシア研究センターとロシア国際問題会議の主催、ロシア外務省、ロシア経済発展省の協力により、ロシアが議長国をつとめるAPEC2012開催準備の一環として行われる。

  フォーラムは、ロシアとアジア太平洋地域諸国との関係発展戦略、またロシアがAPEC2012の議長国になるにあたり、考えられる提案を協議するため、ロシア内外の専門家の力を結集し、専門家集団、実業界、国家組織をこの方向で調整する道を開く。

フォーラムで関心の中心になるのは、APECにとって最も切実な問題、すなわちエネルギー協力、安全への新しい挑戦と伝統的な挑戦、交通物流インフラ、地域経済統合、投資風土、食品の安全、イノベーション・教育・社会資本分野での国際協力などの問題だ。そのほかフォーラム代表らは、北東アジアにおける国際協同行動の制度基盤を検討する。

ロシア側のフォーラム報告者は、イーゴリ・イワノフ・ロシア国際問題会議総裁兼ロシアAPECフォーラム研究センター所長、アレクセイ・ボロダフキン・ロシア連邦外務次官、アンドレイ・スレプニョフ・ロシア連邦経済発展次官、ワジム・ローザノフ・ロシア連邦第一副首相書記局副局長、ウラジーミル・ミクルシェフスキー連邦極東大学学長、セルゲイ・ルジャーニン・ロシア科学アカデミー極東研究所副所長兼同研究所北東アジア・上海協力機構戦略問題センター指導者兼国立ロシア外務省モスクワ国際関係大学教授ほか。

外国からのフォーラム報告者は、ジョン・バイヤリー駐ロシア連邦米国大使、渡辺喜宏APECビジネス諮問委員兼国際通貨研究所専務理事(日本)、本村真澄(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構特別顧問兼主席研究員、毛利忠敦・神戸大学教授、岩下明裕・北海道大学教授、クリス・トレメヴァン・環太平洋大学協会(APRU)事務局長(シンガポール)、ヨンチュル・ハ・ワシントン大学教授ほか。 

ロシア国際問題会議事務局長のアンドレイ・コルトゥノフ氏は、近年、ロシア外交のアジア太平洋方面の重要性は顕著に増した、と指摘する。現代世界は多極的になり、アジア太平洋地域の諸国と国際結社は、紛争によるのではなく、国際労働分割やグローバルな経済相互依存システムへの効果的な参入によって、世界政治を動かす重要なメンバーになりつつある。

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