ロシアへの旅行だけでもわくわくする体験だが、大事な人のためのお土産探しには一層の楽しさがある。 ロシアからの帰国時に手の込んだ秘密のお土産をいくつか持ち帰るのは困難なことではない。 国内の様々な地域で確立された何世紀もの歴史を持つ伝統に従って作製された趣の異なる芸術品や工芸品は多様性に富み、その選択肢も豊富だ。
ウラルなどのロシアの地方を訪問する際には、必ず伝統的な花柄の華麗なショールを手に入れよう。ショールとスカーフ (ロシア語で「プラトーク」という) は、その美しくカラフルなパターンが世界中に知られているが、より重要なことに、これらは高品質で、保温効果もあることで知られている。手引きの絹とウールの紡ぎ糸で作った白か灰色のオレンブルクの手編みショールも、ファッションに敏感な人なら見逃せないアイテムで、この国を代表する象徴的な品だ。
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ロシア風の装飾の刺繍がなされたリネンのテーブルクロス、布巾やナプキンは、プレゼントに良いアイデアだ。 この天然の布地は麻製で、素敵な刺繍が美しく、どんなキッチンでも大いに見栄えが高まるだろう。
オレンブルクでは、ショールは、製造拠点である専門工場直営店で、またはゼリョーヌイ市場で買い求めることができる。 このバザールでは他にもたくさんの興味深い品物を見つけることができる。 よりモダンなロシアのプラトキやショールをお求めの場合は、「ウラルヴァゴンザヴォド」 (ウラル車両工場) をチェックするといいだろう。
ロシアの「黄金の環」の古都で絶対見逃せない品は、本場ロシアの「ホフロマ塗り」の複雑なデザインが施された民芸品や食器だ。これらを作っているのは、何世紀にもわたり木製の品に色つけする技法を守ってきた熟練の職人だ。 赤、金色や黒の装飾がなされたユニークな手作りのスプーン、ボウル、まな板、宝石箱、小型のバラライカやマトリョーシカ人形は、飾り物として家の内装にアクセントを加えることができる。
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「グジェリ」陶器は購入する価値が十分にあるもう一つのアイテムだ。 これらの陶磁器には白と青のパターンが手作業で色づけされるので、それぞれが微妙に異なり、個性に満ちている。 笛、燭台や小型の彫像は、素敵なクリスマスのギフトとしてふさわしい選択肢だ。
麦わら製品では、可愛らしいミニ「ラプティ」 草鞋がふさわしいだろう。 この伝統的なロシアの履き物は古代から存在するもので、由緒正しい「ラプティ」の靱皮の草鞋は、編み籠と同じ伝統的な方法で編まれたものだ。
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黄金の環の都市で土産物を探すのに最適な場所は、地元のバザールや市場だ。 例えば、コストロマでならトルゴヴィエ・リャディ市場に行くことができるが、これは18世紀の建築の顕著な例でもある。 土産品は、地元の職人から直接購入することもできる。
ロシアの二大都市の市民は、文化的・装飾的な遺産を誇りとしている。 ロシアの遺産が反映されたこのコスモポリタンな特色は、販売されている多数の最新のアクセサリーにも見受けることができる。例えば伝統的なロシア模様で飾られたiPhoneケースやコンピュータ用のマウスパッドなどだ。
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持ち帰る荷物に余裕があるなら、お湯を沸かすのに使う大型の金属製お茶用やかんであるサモワールの購入を検討してみてはどうだろうか。現在ではよりモダンな造りになっており、使い方はコンセントに繋ぐ電気やかんと同様だ。 ティーカップ一式と銀メッキの「ポドスタカンニク」カップホルダーまたはビャクシンで作ったコースターがあれば、ロシア風のティーセットが完全に揃う。
もちろん、宝石類は間違いなく優れたアイデアだ。 ロシアのツァーリたちのお気に入りの組み合わせだった純銀と琥珀など、半貴石を使ったイヤリング、ブレスレットやネックレスを入手してみよう。 そして忘れてはならないのはファベルジェの卵だ。 サンクトペテルブルクで製造されているレプリカは、偉大な巨匠の作品に着想を得た、貴金属や宝石で装飾されたものだ。 ファベルジェのミニ卵はペンダントにつけてネックレスにしたり、贅沢なイヤリングとして着用することができる。
モスクワGUMには、様々な品物を陳列した幅広い種類の土産店がある。 サンクトペテルブルクで最も主要な買い物場所は、ネフスキー大通りや宮殿広場の周辺だ。 ネフスキー大通りとミハイロフスカヤ通りの交差点や、血の上の救世主教会のすぐ隣には、複数のとても素敵な店がある。 また、マリインスキー劇場の近くのテアトラルナヤ通りにもいくつかの土産物店がある。 これらすべての店が優れた品揃えを提供している。
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