月へ飛ぶ飛行士をロシアで公開募集

「ソユーズ2.1a」ロケット。ボストチヌイ宇宙基地。

「ソユーズ2.1a」ロケット。ボストチヌイ宇宙基地。

=イーゴリ・アゲエンコ/ロシア通信
 「ロシア連邦宇宙局(ロスコスモス)」は、月まで飛行する宇宙飛行士隊の公開募集を始めた。選ばれれば、ロシアの新しい宇宙船「フェデラツィヤ」の最初の乗員となる。

  今年末を期限とする公開募集で、ロスコスモスは6~8人の宇宙飛行士を選定する予定。現在ロシアで開発中の新しい宇宙船「フェデラツィヤ」の最初の乗員になり、「国際宇宙ステーション(ISS)」プログラムで活動し、また月へ飛行する初のロシア人となる。

 応募資格は、ロシア国民、35歳以下、工学または航空の学位所有者であること。航空宇宙産業で働いた経験は優先される。候補者は4ヶ月以内に書類を送らなければならない。その後、選考が始まる。

 現在隊には30人の宇宙飛行士がいるが、うち14人には宇宙飛行の経験がない。これはソ連およびロシアの宇宙飛行士隊の17回目の募集で、希望者が応募できる公開募集としては2回目(前回は2012年に実施)。以前は軍事パイロットやロケット・宇宙分野の職員しか宇宙飛行士にはなれなかった。

 

フェデラツィヤとロシアの有人月飛行

 フェデラツィヤはロシアの有人宇宙船シリーズで、有人宇宙船「ソユーズ」シリーズおよび自動補給船「プログレス」シリーズに替わる。フェデラツィヤの乗員は4人。最初の無人自動飛行は2021年に行われる見込み。その2年後、ロシアの新しい宇宙基地「ボストチヌイ」から、有人飛行が行われる。

 先に、ロシアの月飛行計画で2019年からの順次飛行が5回行われることが伝えられていた。ロシアは1976年に終了していた月飛行計画を再開する。

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