会談では、総額1兆ルーブル(約1兆6500億円)以上の、優先的な18の方向性とそれに付随するプロジェクトからなる計画について話し合われた。協力計画については、先月7日に行われたアレクサンドル・ガルシカ極東発展相と世耕弘成経済産業相の会談で話し合われていた。計画には、エネルギー分野、輸送分野、医療分野のプロジェクトなどがある。
オシポフ第1次官によると、「日本国際協力銀行(JBIC)」と共同で、プロジェクト事務局、また都市環境開発基金、日露食糧基金、工業団地などのテーマ別投資プラットフォームの設置作業を進めているという。
ロシア側からは、電力ブリッジ(電力を輸出するための送電網)の建設を含む、アジア太平洋諸国への電力輸出計画の枠組みとして、実践的な内容が提案された。
「大きな『電力ブリッジ』の実現は、ロシアの発電者、日本の消費者を含むプロジェクト参加者全員に有益。大きな『電力ブリッジ』の創設の第一歩となり得るのが、『サハリン-北海道』電力ブリッジの建設」とオシポフ第1次官。
両国はまた、サハリン-北海道の鉄道と車道の併用橋の建設、サハリン-北海道のガスパイプラインの建設の可能性についても話し合った。
「12月に日露首脳会談が予定されている。それまでに協力の具体的な結果を出し、次のステップを固めたい」とオシポフ第1次官。
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