チュコトカにある驚くべき岩柱「ケクル」(写真特集)

 ロシア極東では、長期にわたる風化によって形成された岩柱を「ケクル」と呼ぶ。

 「ケクル」という言葉(あるいはそれに似た言葉)はネネツ語、ヤクート語、ドルガン語にある。

 チュコトカのケクルは、チュクチ自治管区北部のペヴェク(北緯6942分)から数キロメートル離れたところに立っている。

 海峡沿岸部に位置するペヴェクは、周りを丘に囲まれており、世界でも有数の強風地域として知られている(ユジャクと呼ばれる足下をすくうような強風は、他でもないここでよく見られる)。そして実に、自然が岩石をこのような形にしたのである。

 この石の「残骸」は、地下から突き出た指のように見える。柱はいくつかのグループに分かれて立っている。正式な名称はなく、地元の人々は、「玉座」、「城」、「壁」などさまざまな名前で呼んでおり、中には、「スターリンの横顔」などというものまである。崖を背にすると、人間は本当にちっぽけなものに思える。

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