徒歩や地下鉄を使って
ノヴォシビルスクは1893年に建設された。シベリア横断鉄道を延伸するには、オビ川に鉄道橋を架ける必要があり、建設に適した場所が探されていた。この橋は開拓地の基礎を築き、急速に発展してまもなくシベリアの非公式の首都となった。
現在、この都市はロシアで3番目に人口の多い都市であり、科学および文化の中心地となっている。ノヴォシビルスクのオビ川の左岸には、工業地帯と新しい住宅地があり、町の歴史的な地区は右岸にある。ノヴォシビルスクの文化と繁華街もここに集中している。
オビ川からまっすぐに延びる町のメインストリートは、クラスニープロスペクトと呼ばれている。この通りの大部分は、広い道路が大通りで区切られている。川から徒歩で中心のレーニン広場まで30分かかる。レーニン広場へは地下鉄でもアクセスできる。最も美しい駅は、ステンドグラスがある「レチノイ・ヴァクザール」駅と、シベリア産の宝石を用いたモザイク画のある「シビリスカヤ」駅だ。
市内を数日で刊行する場合、何をするのが良いだろうか?
1日目
朝食8~10時(もしくは~11時半)
おいしいコーヒーを味わうには、ノヴォシビルスクの中心部、レーニン大通りにあるコーヒーアカデミーか、ピッチィ・コーヒー・アンド・ワッフル 、もしくはブラックウッド・コーヒー・ロスタリーに立ち寄ってみてほしい。
「ポベダ」文化センターにあるカフェ「ウトロヴェチェラ」は、午前8時からオープンしている。実際、ここはレーニンス通りにもある。静かな天和家で美味しいコーヒーを味わえ、ビジネスだけでなくフレンドリーな会話ははかどるだろう。さらに、「ポベダ」の映画館は、映画が元の言語で上映されることが多い映画館だ。午前の上映時間をここで過ごしてみるのはどうだろうか?
10.00—12.30ティヒィ・ツェントルでの散歩
冬は夜が明けるのが遅い。しかし、10時や11時30分には、外はすでに明るい。ノヴォシビルスクも冬は凍りつき、気温はマイナス30度になるのは稀で、ほとんどはマイナス10度から15度くらいで、とても寒くはない日が続く。しかし、いつも雪がたくさん降っている。
近所を散歩するのはどうだろう。この地区はティヒィ・ツェントルと呼ばれており、それほど広くはなく居心地のよい歩道、いくつかの広場で、雪に覆われた木々、霜の降りた景色を見ることができる。
チャプリギン通りは、玄関がきれいに塗装された通常の住宅建築が並んでいる。ぜひ行ってみてほしい。エスニックな商品を扱う「コレクツィヤ・プスチャコフ」やカフェの「カルダモン」がある。このカフェは、トルココーヒー、世界中の興味深い料理、グリューワイン、強いお酒などが提供される、暖かくリラックスできる素晴らしい場所だ。1世紀半前の偉大なロシアの作家チェーホフは日記に次のように記している。「さて、寒いから暖かい小屋に行き、ウォッカのショットを飲む。そしてすぐに二杯目を。」このおすすめには従った方が良いだろう。また、この後ウィンタースポーツをするので、何か食べておいた方が良いだろう。
12.30 – 15.30山へ行くか、クマを見に行くか
どこに行きたいですか? アクティブな娯楽を求めている場合は、スケート場、森林公園のスキー場、スキーリゾート、オビ川の川岸に作られたアイスタウンなどが候補だ。 また、コンテスト「ロシアの七不思議」の一つであるノヴォシビルスク動物園へ行くのも良いだろう。
10時からスキーリゾート「アルバトロス」がオープンする。もちろんアルプスのリゾート地にいつも行く人が驚くものではないだろうが、ここは都市からとても近い。 レンタルすることも可能で、リフトで上に上がるとそこに広がるのは松林だ。近くにはスキークラブ「イニャ」が広がっている。全長2500メートルのコースが3つ、長さ250メートルのスノーチュービング用のコースが1つある。両方のスキー場にはタクシーで行く必要がある。
スキーリゾート「ロコモティフ」は、ツァイェリツォフソフスキー公園内にある。最近までここはタイガの一部だった。
動物園は、自然エリアにあるスキー場の近くにある。このノヴォシビルスク動物園には770種の動物がいる。そのうち350種は、国際的な、もしくはその他のレッドリストに登録されている。ここでは、多様なネコ科の動物が飼育されている。ライオンとトラの珍しいハイブリッドであるライガーがここで生まれた。この種は非常に大きな雌ライオンに似ているが、かすかに縞模様がある。今では、このライガーはリリガー(ライガーとライオンの子)を育てている。ノヴォシビルスク動物園には、非常に高い山の自然の中で暮らしているユキヒョウが飼育されている。ホッキョクグマは観客の目の前で、泳いだりダイビングを披露し、プールの岸で芸術的にお辞儀をする。
オビ川の堤防には、毎年冬になるとアイスタウンができる。ここには、氷の像、小山、アイスリンクなどが作られる。 夕方には、氷が魔法のようにライトアップされる。
遅い昼食 「#シビリィシビリィ」 16~18時
16から18時まで、レストランで遅めのランチをとろう。#シビリィシビリィは、ノヴォシビルスクで最初のグルメレストランで、そこのオーナーデニス・イヴァノフは今ではモスクワにあるレストランチェーンのオーナーでもある。メニューには、ロシアの伝統料理と現代的な料理、北部地方料理、ソビエト料理がある。ワインは最高のロシアワインが取り揃えられている。メニューの考案には、2019年にロシアで最高のロシア料理シェフとして認められたアンドレイ・マホフが加わった。
オペラの時間18時半~22時半
ノヴォシビルスク国立アカデミックオペラバレエ劇場は、まずもってロシアで最大の劇場として知られている。ここのステージは、自動車が問題なく方向転換できるほど非常に大きい。 4階の上にある天井の下には、古代ギリシャの彫刻の模造がある。
ノヴォシビルスクには、この劇場にふさわしい独自の振付学校があり、ここはロシアで最高のバレエ学校の一つだ。 可能であれば、事前にバレエチケットを取っておこう。劇場に行く方が簡単だ。バレエ「パー・ギュント」とオペラ「イゴーリ公」をお見逃しなく。 ちなみに、一階観覧席ではなく、階段席か2階席を選びぼう。その方が、音響状態は一階観覧席より悪くなく、ステージ全体を見渡せる。
オペラに行きませんか? アーノルド・カッツ記念国立コンサートホールでプログラムをご覧ください。ノヴォシビルスク交響楽団が演奏するなら、間違いなく行くべきだ。マエストロ・カッツを記念したコンサートホールが最近建てられた。近代建築と優れた音響は、目と耳を楽しませるだろう。
ティヒィ・ツェントルにあるバー「ル・パン」、または「パードン・マイ・フレンチ」で夜を終えることをお勧めする。
2日目
紹介した場所で朝食9~10時
暖かいものを着て、アカデムゴロドクに行こう。 そしてその途中、蒸気機関車博物館を訪れよう。タクシーに乗っている1時間は、アカデムゴロドクについて調べたりしよう。
アカデムゴロドクまでの道10~11
1960年代、ノヴォシビルスクから30 km離れた針葉樹林のとある地区に、研究者の生活と研究のために町が設計された。コテージと数多くの研究所が森の中に現れたので、現在のアカデムゴロドクの方が緑が豊かで、快適である。後に建設された高層ビルでさえこの「研究を行うために必要な牧歌的」なものを壊すことはなかった。アカデムゴロドクはロシアの歴史と文化の記念碑の一つだ。
ノヴォシビルスク国立大学はここにある。そして、アカデムゴロドクは「海」の岸に立っているのだ。地元の人々はここにある貯水池をまさに海と呼んでいる。ノヴォシビルスク水力発電所のダムの建設後に作られた長さ200キロメートル、1070平方メートルの面積を持つオビ川の大きな貯水池だ。冬には貯水池は凍る。その凍った池の表面を歩くと、誰もが感動するだろう。
ロシア皇帝のような気分を味わえる道中 11~12時半
鉄道技術博物館は2000年にここにオープンした。「セヤチェリ」駅からそれほど遠くないところにあるこの博物館には、19世紀半ばから現在までの電車や貨車が展示されている。展示品を外側からだけでなく、内側を見ることができる。展示品の中には、第二次世界大戦中に使われた病院列車のほか、皇帝一家が載った車両も見ることができる。
海、コーヒー、リス 12時半~16時(12時半~19時)
博物館からアカデムゴロドクの中心部までは近い。ここで昼食の時間だ。モルスキー大通りにあるカフェ・ポルト・ブリュに行こう。ここには、素晴らしいコーヒーと価値あるお茶がある。そして、モルスキー大通りを進んで森まで歩こう。雪の中には松が生えている。リスは通行人を恐れず、種やくるみをもらおうと待っている。さあ海は目の前だ。
ちょっとした秘密。アカデムゴロドクを出る場合、平日は交通渋滞を回避するために16時もしくは19時に出発するのが良いだろう。16時まで時間をつぶせない?アカデムゴロドクには、「インテグラルミュージアムーアカデムゴロドクの日常生活の住居」という私立博物館がある。ここでは、アカデムゴロドクの歴史を、展示物から理解することができる。博物館では、ロシア語と英語でゲストのためのツアーを実施している。博物館内だけのツアーとアカデミーゴロドク全体のツアーがある。おそらくこのツアーでアカデムゴロドクを知ることができるだろう。事前に電話で問い合わせるとよい。7 (913) 912-53-62.
最後に、休息20~1時
アカデムゴロドクを出発し、ロシア料理店「ドブリャンカ」へ寄り道しよう。ここのおすすめは、蜂蜜、ハーブティー、ベリーティー、ジンジャーブレッドクッキーだ。お土産が必要でしょう?
どんなところがいいか考え、行くべき場所を決めて、食事でリラックスしよう。レストラン「グッドマンステーキハウス」のメインメニューは名前からも明らかだ。レストラン「フェニモルクーペル」もソビエト通りにある。180席のサロンだ。100種類以上のウイスキーがアメリカ料理レストラン 「チーズ工場」はレーニン通りにあり、名前が示す通りたくさんのチーズが楽しめる。そして「ボチカリ」はビールがおすすめで、明るくライブ音楽が楽しめる。
また、ノヴォシビルスク料理を奥深くまで知りたい場合は、カメンスカヤにある野良犬のキャバレーカフェ「ブロヂャチャヤ・ソバカ」を見てみよう。ここのメインメニューは印象だ。毎日、ミュージカル、演劇、文学と異なるプログラムが行われる。このカフェは小さいので、事前に席を予約しよう。