おそらくロシアでもっとも有名な観光地であり、モスクワあるいはロシアの代名詞とも言える場所。聖ワシリー大聖堂のカラフルな玉ねぎ屋根は本当に素晴らしい。しかしこのすべてを写真に収めようと思うと、しゃがむか石畳の上に寝転ばなければ良い写真は撮れない。
写真を撮る準備ができたら、足元によく見て、誰の足も引っ掛けないよう注意すること。
クレムリンの壁のそばの浮遊橋は、新しく作られたこの公園内でもっとも人気の場所である。この橋からは、スターリンの高層建築、聖ワシリー大聖堂、モスクワ川など、素晴らしいパノラマを望むことができる。
唯一の問題は、誰もがここで写真を撮りたがるということだけである。
第二次世界大戦の最大の記念碑で、その中心となっているのは、ヴォルゴグラードにあるロシア最大のモニュメント「母なる祖国像」である。高さ85メートル、重さは8,000トンに及ぶ。この巨像を一目見ようと毎年、数千人がここを訪れている。
この古いモスクワの通りは、かつて、貴族や若きボヘミアンたちの拠点であった。多くの芸術家たちがこの通りに住み、アントン・チェーホフもこの通りのレストランで食事をした。スタールィ・アルバート通りは520年の歴史を誇る。
現代史において、このスタールィ・アルバートはモスクワの主要な観光地となっており、以前の姿は消え、かつての古いモスクワの雰囲気は失われている。そしてすでにかなり以前から、お土産の露店や安価なカフェやビアレストラン、絵描きの姿がこの通りの特徴となっている。
クリミアの岸壁に立っている、おとぎ話から飛び出してきたようなお城はロシアでもっともロマンティックな場所の一つ。20世紀の初旬に、休暇にクリミアを訪れるのが大好きだったドイツの貴族フォン・シュタインゲルが建てた。
シベリアにある巨大なバルハン砂丘で、世界でも最古の砂漠の一つとされる。山と沼とタイガと川の中に、50平方キロにわたって砂丘ができあがっている。写真にすると、アラブ首長国連邦にある砂漠のどこかで撮ったかのようなイリュージョンを作り出すことができるが、実はそれよりもっと魅力的な場所かもしれない。
サンクトペテルブルクから40キロの場所に位置する「ロシアのベルサイユ」はかつてのロシア皇帝たちの夏の宮殿で、金に塗られた噴水や庭、小さな宮殿で構成されている。しかし夏のシーズンには常に大勢の人が溢れている。というわけで、ペテルゴフは99.9%の確率でこのような光景となる。
もっとも話題性のある展覧会を開いている美術館の一つであるトレチャコフ美術館は芸術愛好家にとって、数ヶ月に及ぶ巡礼の地となることがある。そしてときには芸術に触れるのにいつもより長く待たなければならないこともある。2016年に開かれたイワン・アイヴァゾフスキー展はまさにそんな展覧会の一つで、長蛇の列ができた。
モスクワにはそれほど多くの高層ビルはないが、ほぼすべての高層ビルは一つの場所に集中している。そこで簡単にはどこなのかよく分からないような写真を撮ることが可能となる。どこにでもそんな場所があるわけではないが、実際にはモスクワ・シティの高層建築は非常にコンパクトに位置している。とくに周囲の風景とのコントラストの中ではとくにそれがよく分かる。
南シベリアにある塩湖で、ロシアの塩の80%がここで採れる。ここにはいかなる生物も生息しておらず、いかなる植物も生育していない。水1リットルに含まれる塩分は300グラムである。しかしここを訪れる観光客は多い。一風変わった風景と、地元の効能のある粘土がその魅力となっている。
バイカル湖は絶対に期待を裏切らない。湖は夏でも冬でも変わらず美しい。とりわけ冬には澄みきった青い氷と、氷に覆われた岩を堪能することができる。まさにそれは期待と現実が100%合致する場所である。
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