どの国でも、様々なモバイルネットワークオペレーターがロシアでのローミングサービスを行なっており、それも十分快適な通信を保証してくれるだろう。しかしロシアのモバイル通信は世界でももっとも安価でもっとも速度が速い。さらにロシアのSIMカードを買えば、ロシア人の友達と頻繁に連絡を取る場合にはお得である。SIMカードは空港で、荷物を受け取り、到着ターミナルから出たところですぐに買うことができる。
ロシアの主なオペレーターは4つ。メガフォン、MTS、ビーライン、テレ2である。空港にはすべてのオペレーターの窓口がある(テレ2はSIMカードの自動販売機がある)。SIMカードはパスポートがあれば買える。
料金はどのオペレーターもほぼ変わらない。モスクワ郊外に滞在する場合は、電話通信やインターネットがどれくらいよく繋がるかを確認すること。
街の中心部に行くには方法が2つある。一つはスマホのアプリを使ってタクシーを手配するというもの。アプリは前もってダウンロードしておいた方がよいが、Wi-Fiに繋いで空港でダウンロードすることもできる。タクシーのアプリでもっとも人気があるのはヤンデクスタクシー、Uberロシア(標準のUberはロシアでは使えない)、シティモビールである。空港(いずれの空港も)から中心部までの料金は1,500ルーブル(およそ2,600円)以下である。
もう一つは特急のアエロエクスプレスを利用する方法である。どの空港からも30分おきに運行している。中心部までは30~40分。チケットは特別な券売機で買うことができる。表示画面では複数の言語が選択でき、片道のチケットの料金は500ルーブル(およそ880円)。
注意: 空港付近で客引きをしているタクシー運転手の誘いには絶対乗らないこと。100ドル(およそ11,000円)以上取られる場合がある。
モスクワでもっとも早く、もっとも信頼できる移動手段は地下鉄である。アエロエクスプレスに乗れば、鉄道駅にたどり着くことができ、そのどこからでも地下鉄に乗ることができる。地下鉄は入り口にある自動販売機で切符を買うこともできるが、近くの窓口で一回券または回数券、あるいは「トロイカ」カードを買うとよい。「トロイカ」カードはモスクワ市内の地下鉄、バス、トロリーバス、トランバイ(路面電車)のすべてに使うことができる。カード料金として50ルーブル(およそ90円)を払い、そこに必要なだけの料金を入れておく。公共交通機関の一回の乗車料金は38ルーブル(およそ70円)。
これは絶対必要というわけではない。現在、モスクワでは交通料金からカフェのホットドッグ代まで文字通りなんでも、キャッシュカードやApple Payで払える。
支払い用の端末もヴィザかマスターカードを使うことができる。しかし安心のために、少額だけルーブルに替えておいてもいい。自動販売機で水を買ったり、タクシーやホテルのチップを払う際に使える。
両替をする場合はモスクワの銀行で行うこと。ドルまたはユーロなら両替してもらえる。空港の両替所はレートが悪いので避けた方がよい。
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