1.ヴォロネジのリスキという小さな町は、特に観光名所が無いので、聞いたことが無い人も多いだろう。この街には特に観光客の関心をひくものはない・・・1つ例外を除いて。実はリスキは、ロシア南部の鉄道の大きな交差地点になっており、この街は鉄道関連のもので溢れている。
この街の最も独特な特徴の一つが、地元の人の多くが、私用目的で廃車両を改装していることだ。殆どの場合、彼らは廃車両をダーチャのガレージや小屋に変身させる。
2.鳩のブリーダーは、鉄道車両を鳩小屋に変身させた。
3.そしてこちらは、地元の幼稚園の園庭だ。おかげで、子供たちは幼少期から鉄道会社で働くことを考えはじめるのだろうか?
4.他の街では、ホテルに変身した鉄道車両を見ることが出来る。例えば、ロストフ・ナ・ドヌーでは、3車両の元寝台列車が、れっきとしたホステルに様変わりした。オンライン予約だって完備している。トイレは(言わずもがな)あまりきれいではないかもしれないが、Wi-fiも無料駐車場も完備、英語とフランス語を話せるスタッフもいる。
以前ヤロスラヴリにも同様のホテルがあったが、現在どうなっているかは不明である。
5.この改造車両による移動住宅はニジニ・ノヴゴロドで見ることが出来る。聞いたところによると、この車両は以前リャザンーウラル鉄道を走っていたという。
こちらの、ムルマンスクのダーチャに停めてある、ヴィンテージ車両は白いカーテンがかかって快適そうである!
6.極東のハバロフスクでは、食堂車両が・・・、そうレストランに様変わりしていて「レトロ」と呼ばれている。中をみると、堅い椅子はアームチェアに変えられており、テーブルはヴィンテージランプでデコレーションされている。遠い場所への魅力的な旅の雰囲気が再現されている。
7.鉄道車両をホテルやガレージに改造するのは、もう当たり前の様だ。では、教会だったら?2000年初め、ニジニ・ノヴゴロド郊外の教区民には教会がなかった(土地紛争を含む不快な過去があったのだ)。そこでロシア鉄道は鉄道車両を地元の教区に寄付することにした(後に、鉄道車両を宗教目的のために使用することが一般的になった)。地元の人々は、全ての教会関連品をそこに移し、紛争が解決するまでの臨時の教会とした。しかしながら今日においても、この“臨時”教会は依然機能し続けている。
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