ロシアにはロシア固有の素晴らしい場所に満ちている。しかしそのうち多くは大都市から遠く離れており、到達するのはかなり困難である。そこで驚くべき素晴らしい場所の中から、比較的行きやすい場所を集め、リストアップした。
ロシアでもっとも有名な美しい自然であり、シベリアのシンボルでもあるバイカル湖は世界最大の湖であり、また世界最大の淡水湖である。夏なら、オルホン島まで行き、バイカルアザラシの微笑みを目にすることができるだろう。また冬なら、巨大なアイスリンクと化した湖や雪の上のランニングを楽しむことができる。バイカル湖にもっとも近い都市はイルクーツクとウランウデ。どちらの街も飛行機や列車でその他の大都市と繋がっている。
ロシア西部にある美しいクルシュー砂州国立公園では、その絶景と砂州の長い散策を楽しむことができる。毎年およそ100万人の観光客がこのクルシュー砂州を訪れ、高層マンションほどの大きさのこの砂州と静かな松林、そして数キロにわたって延びるバルト海の沿岸を楽しんでいる。砂州へはカリーニングラードからバスで簡単に行くことができる。
氷の洞窟クングールの中ではウラルの氷の宝を見つけることができる。頭上の巨大な鐘乳石が、あなたの足下にあるまるで永遠のように思われる氷河の塊と底のない地下の湖を見下ろしている。40メートルのトンネルを抜けると、古代の氷でできた永久凍土の国に出る。洞窟はクングール市の近くにあり、ペルミから簡単に行くことができる。
石柱と山々があるストルブィ国立保護区はシベリアの街、クラスノヤルスクに位置している。ピンクとグレーの崖に囲まれたこのタイガの中では丸1日過ごすことができる。数世紀にわたる水、風、気温の変化との闘いの中で、素晴らしい形の岩石層が出来上がった。都会の喧騒から逃れるには最適な場所だ。
エリトン湖は世界でもっともミネラル分が豊富な湖で、死海のロシア版とも言えるものである。果てしないカモミールの草原に囲まれた塩湖へはヴォルゴグラード、サラトフ、アストラハンからバスで行くことができる。
カレリアは「森と湖の地」と呼ばれることが多い。州の半分以上が森林、40%が湖、川、沼地で覆われている。そんな信じられないような地理的条件を備えたカレリアはアウトドア派の旅行家にとっての人気の場所となっている。カレリアでもっとも素晴らしい場所といえば、澄んだ滝で有名なルスケアラ山岳公園だろう。最寄りの街はソルタヴァラ。公園へはペトロザヴォーツクまたはサンクトペテルブルクから列車に乗り、バスに乗り換える。
カフカス地方にあるエルブルース山は成層火山で、ロシアの最高峰である。しかし山頂に登らなければ美しい景色を見ることはできない。だが、エルブルースの登頂は非常に困難で、入念な準備とプロのガイドを必要とするものである。もっとも近い都市はナリチクとミネラルヌィエ・ヴォードゥイ。公共交通機関で地域でもっとも人気のリゾート地、テルスコルまで行く。
その風光明媚な景色と広大な牧草地から、アルプスと比較される山脈として知られる。最高峰はアルタイの黄金山地の一部を成すベルーハ山。ユネスコの世界遺産に登録されている。ベルーハという名はロシア語の「ベールィ(=白い)」からきている。山頂が年中、雪を冠していて白いためである。アルタイ山脈の最寄りの都市はゴルノ=アルタイスクとバルナウルで、いずれもさまざまな都市と接続している。
ロシア・ビヨンドのニュースレター
の配信を申し込む
今週のベストストーリーを直接受信します。