ロシアの皇帝たちがエリトン湖を愛した理由

スタニスラフ・カズノフ撮影
 ロシア南部に位置する湖の塩水は、医学的に見ても明らかに価値がある。そしてそこには、なんと250年前のエカテリーナ2世の浴場の遺跡がある。

 ヨーロッパ最大で、世界でも最も大きな塩湖の一つであるエリトン湖は、ロシア南部、カザフスタンとの国境近くにある。

エリトン湖はロシアのヴォルゴグラード州、カザフスタンとの国境近くにある。面積は約150平方キロメートル、深さ0.3 ~0.6 メートル。

 湖の名前は、カザフ語の「アルティン=ノール(黄金の底)」に由来する。大昔、地元の遊牧民は、ミネラル分が豊富な湖の泥を皮膚や喉の薬として使っていた。

 何世紀もの間、エリトン湖はロシアの支配者や貴族たちのお気に入りの場所で、エカテリーナ2世の「浴場」の跡が残されている。

 今でも、治癒目的で毎年何千人ものロシア人や観光客が訪れる。

 病気に効くとされるエリトン湖の泥と塩分を含んだ空気は、呼吸器官や消化器官の疾患、皮膚の疾患を治癒し、神経系にも良いとされる。

 かつてエリトン湖はロシア最大の塩の産地の一つであった。塩の生産は16世紀に遡る。

 しかしながら、19世紀になると塩の生産は中止された。エリトン湖の塩は苦すぎて、不純物が多いとされたためである。塩の生産は南隣にあるバスクンチャク湖に移った。ここでは今でも塩が作られている。

 湖の深さは数センチしかなく、泳ぐには適していない。

 湖水に落としたものは何でもたちまち、まるで凍ったように塩で白い像になってしまう。

 真夏になると、微細藻類シオヒゲムシ(植物プランクトン)が発生するため、湖水の色は赤く染まる。

 エリトン湖は散歩するには最適の場所であるが、鋭くとがった塩が足を傷つけるので靴を履くのを忘れずに。

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