一風変わった場所にあるサンクトペテルブルグのバー6店

Arka(アーチ)

Arka(アーチ)

 玄関で飲みながらも、自分が貴族であるかのように感じられる。通りのアーチをくぐってボヘミアンのパーティに行く。これらはサンクトペテルブルグでならすべて叶う。ペテルブルグは、人々が楽しく、特別な雰囲気で飲みに来る街だ。ちょっと変わった雰囲気の中で飲みたいときにどこへ行けばいいかまとめてご紹介しよう。

1.Stirka 40 gradusov(40度の洗濯)

 もしあなたの宿泊しているホテルに洗濯機がない、または洗濯するのにホテルが追加料金を要求してくる。そんなときに訪れたいのがこちら。

 バー「Stirka」のオーナーらは学生寮の雰囲気を作ろうと、ヨーロッパのいくつものリサイクルショップを回ったと言う。中でももっとも目立つインテリアが洗濯機で、この洗濯機は実際に客たちの洗濯物を洗ってくれる。靴下やシャツ、ハンカチを洗濯してもらっている間、DJが電子音楽を流してくれ、バーテンダーがサービスでお茶を入れてくれる。アルコールドリンクの値段も「学生向け」。ウォトカは100ルーブル(およそ175円)、グレープシードルは200ルーブル(およそ350円)、グリントヴェインが250ルーブル(およそ370円)となっている。

 おそらくきれいに洗濯されたばかりの洋服で出てこられるバーは世界でもここしかないだろう。

 住所:Kazanskaya, 26

 営業時間:日~木 11:00〜01:00 金~土 11:00~4:00

Stirka 40 gradusov(40度の洗濯)

2.Arka(アーチ)

 店内にある13メートルのバーカウンター全体が、住宅のアーチの中に作られている。このアーチの中ではロシアのビジネスマンの妻からペテルブルグを訪問中のジョニー・デップまであらゆる人に会うことができる。料理とカクテルメニューはオリジナル。たとえば鴨の胸肉と焼いたマルメロのクロスグリのソース添えを試してほしい。カクテルもまたエキゾチックなものが多い。白樺のジュースや黒パン、キノコなどの入ったカクテルがあり、多くの人に好まれている。

 住所:Bolshaya-Konjushnnaya, 27

 営業時間:日~木 12:00~02:00 金~土 12:00~06:00

3.Bar 8

 億万長者の商人コロボフ兄弟の宿屋は20世紀初頭にボリショイ大通りに作られた。壁の彫刻やアトラスが施された歴史的なこの建物には現在、オフィスが入っている。そしてその中に小さなバー「Bar 8」がある。バーはコロボフ家の屋敷の正面玄関部分を占めており、「貴族の屋敷の入り口」のイメージを売りにしている。壁も床も天井も100年前と変わっていないが、ここでおよそ14種類のワインとその他のアルコールが供されている。

 店を訪れたら、積極的に動こう。中に入り、天井にある価値のある絵を見る。バーカウンターに近づいて、自分にはジンを、恋人にはローズレモネードを注文しよう。窓際に腰をかけ、リラックス。あなたは正しい場所にいると気づくはず。

 住所:Lenina, 8

 営業時間:火~木、日 18:00~01:00、金~土 18:00~05:00

4.Dve bashni(2つの塔)

 隣にあるクラブに集うライダーたちのお気に入りの場所。しかしライダースジャケットを身につけてビールを手にしたちょっとイカつい男たちを見ても、入り口で怖気付いたりしないように。入ってみればみんなに歓迎されるに違いない。

 バー「Dve bashni」はオブヴォドノイ運河の岸にある巨大なガス貯蔵施設の人のいない産業ゾーンの奥深くにある。19世紀にガスを貯蔵しておくために大量に作られたレンガでできた建物だ。お値段は手頃で、料理もそんなに凝っていない。ここでは金曜日には定期的にブギウギパーティが開かれている。生姜とレモンとハーブが入った「ライダーズティー」を飲んでみよう。そのあと、より強い飲み物へと移行するといい。

 住所:Naberejnaya Obvodnogo kanala, 74

 営業時間:毎日12:00~02:00

Dve bashni(2つの塔)

5.BarMitya

 サンクトペテルブルグという街は1平方メートルの広さがあれば、どんなところでも素晴らしいバーにすることができる場所であるが、「BarMitya」はそれを証明している。バーはボヘミアンカフェ「カフェ・ルービンシテイン」のパントリーあるいは「秘密の部屋」にある。

 ドリンクの種類が毎日変わるこの店は、最大で10人も入ればいっぱいの広さ。それでもこのバーはサンクトペテルブルグのカリスマ的な場所となっている。ここでは「ルービンシテイン」のコレクションに含まれるワインが出され、また地元で有名なオリジナルカクテルを飲むことができる。建物の裏口からしか入れない。

 長居する店ではない。散歩の途中で立ち寄り、グラス1杯のワインあるいは日本酒をベースにした「ブラッディマリー」を飲んだら、散歩の続きに戻ろう。

 住所:Rubinshteina, 20

 営業時間:水~土の夜のみ

「カフェ・ルービンシテイン」

6. AF Brew Taproom

 サンクトペテルブルグは手作りのアルコールに取り憑かれている。早かれ遅かれ、AF Brew Taproomのような場所が現れても驚きではない。これはもっとも展望のあるロシアのビールにアクセントを置いたビール工場にあるバーである。今から200年以上までにイギリスの産業家ノイ・カザレツによって創設された古いレンガ造りのビール工場「ステパン・ラージン」の中にある。

 AF Brew Taproom は18世紀のゴシック様式の穹窿で、剥がれた漆喰にフレスコ画が飾られ、ビールの樽と試飲ホールがあり、ジャズから電子音楽、スローな曲まで様々な音楽が流れるバーである。開放感と古典的なロシアのクラフトビールを試しに足を運んでみては?

 住所:Kurljandskaya, 48

 営業時間:毎日15:00~22:00

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