モスクワでシティバイクを借りるには

ラミール・シトディコフ/Sputnik
 ロシアの首都を自転車で楽しもう。友達とサイクリングなんていかが?

 ついにモスクワにも太陽の光がさし、暖かくなってきて、モスクワっ子たちも自転車のホコリを払い、外に出る。自転車を持っていないというあなたも心配はご無用。モスクワでは簡単にシティバイクを借りることができる。

 

1.自転車を借りる

 まずモスクワのシティバイクのサイトまたはアプリ(App Store, Google Play)か端末機で登録する。するとアプリに最寄りのレンタルステーションが表示される。登録には氏名、Eメールアドレス、携帯電話番号が必要となる。システムからショートメッセージで個人用PINコードが送信される。またトロイカカードの情報を入力することもできる(詳しくはこちらでどうぞ)。トロイカカードで支払いはできないが、持っているとシティバイクのレンタルの利用が簡単になる。

 自転車を選び、ダッシュボード上の「OK」を押し、登録名とパスワード(ショートメッセージで受け取ったもの)を入力するか登録済みのトロイカカードをタッチする。音が鳴れば、自転車の利用を開始できる。

 どのくらい利用時間が残っているのかチェックするには「OK」を押す。時間と走行距離が表示される。

 利用した後、使った自転車はどのステーションに戻してもよい。自転車にロックし、ダッシュボード上の「OK」を押したら、また音が鳴るのを待つ(シグナル音が1回鳴ればレンタル終了、3回鳴ればエラー)。この終了ポイントでショートメッセージが届き、自転車のダッシュボードに「Vozvrat ok」(返却ok)」と表示されると覚えておこう。

 電動アシスト自転車を借りる場合、バッテリーの残量をチェックすること。ランプがグリーンのときは18キロ、黄色のときは10キロ、赤のときは5キロ走ることができる。電動アシスト自転車は借りたステーションに返却しなければならない。同じ場所に戻さなかった場合、1000ルーブル(およそ1,750円)の罰金が科せられる。

 

2.レンタルステーションを探す

 モスクワ市内にステーションは430あり、4300台以上(うち電動アシスト自転車260台)の自転車が置かれている。ステーションは地下鉄駅や公園、ツーリストの観光ルート上にある。ステーションの近くには端末機があるので、そこでレンタルの手続きをする。

 

3.あなたに合った自転車を選ぶ

 プラスチックのスパイクが付いたペダルが大きいものを選ぶと良い。そうすれば足がペダルの上で滑らない。またサドルの高さを調節する。ちょうど良い高さに調節したら、サドルの下のメモリの数字を覚えておくと、次から調整のための時間を節約できる。

 また多くのロシア人が言うには、スタンドは真ん中についているものより、サイドについている昔ながらのキック式のものが使いやすい。

 サドルをねじって置いてある自転車は借りないこと。これは修理する必要があることを示している。さらにステーション内の自転車のサドルが下げられていれば、それも修理を必要としていることを示すことになり、スタッフが修理する。(ヘルプデスクの電話番号は+74959664669)。

 

4.料金

 モスクワ市内のレンタル自転車の料金は1日150ルーブル(およそ260円)、1ヶ月で600ルーブル(およそ1,050円)。料金には最初の30分のレンタル料が含まれる。支払いの際、デポジットとして1,000ルーブル(およそ1,750円)が引かれるが、このデポジットは自転車を返却したときに返金される。30分以上利用した場合は超過分がデポジットから引かれる。超過分の料金は30分30ルーブル(およそ50円)、2時間で100ルーブル(およそ175円)、3時間450ルーブル(およそ785円)となっている。48時間以上利用した場合30,000ルーブル(およそ52,500円)の罰金が科せられる。

 モスクワのサイクルシェアリングシステムではVisaとMasterCardが利用できる。電動アシスト自転車も料金は同じ。

 

5. モスクワで自転車に乗る

 もちろん自転車用の道を走った方が良い。自動車専用レーンは街の中心部や公園の中に設置されている。ロシアでは、自転車は道路の右端を走る。通行人も同じである。高速道路(モスクワの環状道路など)、歩行者エリアで自転車に乗ることは禁止されている。交通規則を守り、右折左折の際には合図しなければならない。

 しばらく走行を停止したいときは、ケーブルロックを使って自転車をロックする。ケーブルをロックするにはPINコードを入力する。PINコードをもう一度入れるかトロイカカードをタッチするともう一度走行スタートできる。

 列車、バス、モスクワ中央環状線へは自転車を持ち込むことができる(専用チケットが必要)。

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