1. 無重力を体験する
宇宙旅行はまだ皆の手が届くものではないが、短時間とはいえ宇宙飛行士の気分を味わうことはできる。モスクワからそう遠くないところで、実際の宇宙飛行士の訓練用に作られたロシア製の飛行機IL-76 MDKに乗って無重力飛行を体験できるプランが、ロシアの多くの旅行代理店によって提供されている。万全の健康状態で臨む必要があるほか、財布に32万~53万円の穴が開くことは覚悟しなければならない。
スペース・ツーリズム(英語)
ミール・プチェシェストヴィイ(ロシア語)
カントリー・オブ・スペース・ツーリズム(ロシア語)
2. バイコヌールでロケットの打ち上げを見物する
宇宙愛好家にとってもう一つの胸躍る機会は、ソユーズ・ロケットが打ちあがる様子を直に目撃することだ。これはバイコヌール宇宙基地での5日間のツアー(ミール・プチェシェストヴィイ社)に申し込めば、最も安くて17万8千円で実現可能である。決して安くはないが、お孫さんへの土産話にはもってこいだ。
スターシティー・ツアーズ(英語)
スペース・トラベル(ロシア語)
ミール・プチェシェストヴィイ(ロシア語)
3. ジェット戦闘機で飛ぶ
もっと究極なものをご所望? メイン・パイロットとともにMiG-29戦闘機に乗り、曲芸飛行を試そう。ミール・プチェシェストヴィイ社が提供するこのフライトはニジニーノヴゴロド上空で行われるが、もし大金(25分のフライトで60万ルーブル/112万円)をはたく覚悟がないなら、練習機のL-29かL-39に乗る手頃なオプションもある。カントリー・オブ・スペース・ツーリズム社の広告によれば、これらのジェット機の搭乗に必要な予算は35000ルーブル/6万5千円か80000ルーブル/15万円(L-39で30分間)で、モスクワから遠出する必要もない。フライトはロシアの首都の200キロメートル西で行われる。
スペース・ツーリズム(英語)
ミール・プチェシェストヴィイ(ロシア語)
4. 戦車に乗る
そう、誰でも戦車の乗員になれる。しかも、モスクワからそう遠くないところで、1人9000ルーブル(1万7千円)、あるいは4人17000ルーブル(3万2千円)という手頃な価格で体験できるツアーもある(ミール・プチェシェストヴィイ社)。これぞ世界が期待するロシア旅行ではないだろうか。
スペース・ツーリズム(英語)
タンク・ツアー(英語)
カントリー・オブ・スペース・ツーリズム(ロシア語)
ミール・プチェシェストヴィイ(ロシア語)
5. 二日間特殊作戦軍のエージェントになる
最大5日間、ロシア特殊作戦軍の本物の隊員同様に生活し、訓練を受けることができる。具体的には、射撃、近接格闘術、登山術、建物の襲撃術の基礎を学べる。ポドリスク地区(モスクワからそう遠くない)での1日のトレーニングはおよそ6000ルーブル(1万1千円)で、ロシア人の隊員たちと交流したことを証明する証書を受け取ることができる。
ミール・プチェシェストヴィイ(ロシア語)
グランド・ルス(英語)
6. ロシアの自然でサバイバル・スキルを身に付ける
ロシアで利用できるもう一つの挑戦的なオプションが、自然の奥に分け入って、経験豊かなロシア人インストラクターからサバイバル・スキルの基本を学ぶというものだ。カレリア、ウラル山地、バイカル湖、トヴェリ州――これらはあなたがキャンプの設営方法を教わり、水を見つけて浄化し、火を起こし、治療を行うであろう冒険の候補地の一部にすぎない。このようなトレーニングは、最も安くて1人につき1週間で17000ルーブル(3万2千円)である(ミール・プチェシェストヴィイ社)。
ヴェルフィン・トラベル・クラブ(英語)
ロシア・ロックス(英語)
ミール・プチェシェストヴィイ(ロシア語)
7. 北極を訪れ、北極海で泳ぐ
ロシアでは北極旅行に参加することもできる。ムルマンスクから砕氷船に乗って出発し、ホッキョクグマやセイウチを見たり、凍てつく北極海で遊泳したりすることもできる。ただし安くはない。こうした冒険ツアーは2週間ほどで265万円~297万円かかる。
スペース・ツーリズム(英語)
ポセイドン・エクスペディションズ(ロシア語)
ミール・プチェシェストヴィイ(ロシア語)
8. ロシア極北でオーロラ・ハンティングをする
オーロラを見るのが長年の夢? ロシアにはオーロラを目撃できる場所がたくさんある。もちろん、天候は予測不能なため、必ずオーロラが見れると保証する旅行代理店は一つもないが、このことは、例えば大勢の中国人観光客をムルマンスク州からなだれ出るのを止めはしない。ならばあなたを止める理由はあるだろうか。
ノルド・ツアーズ(英語)
コラ・トラベル(英語)
ノース・フォー・ユー(英語)