外国人観光客の心配トップ5

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 最近ロシアに初めて渡航した何人かの旅行者は、自分たちがどのようなことを心配したかを教えてくれたが、その中には現実的なものもあれば勘違いによるものもある。

1. ビザの取得

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 一部の観光客の一部はあまりに神経質なため、渡航先に入国する前から問題が始まるのではないかと気をもむ。イタリア出身のアリスは友だちと共にヘルシンキ経由でサンクトペテルブルクに到着したため、その場合ビザは不要だった。しかし、フェリー運行会社の担当者は、問題を回避するため念のため宿泊施設の予約確認書類を用意しておくことを勧めたという。このグループは結局、Airbnb のウェブサイトで見つけたホステルに滞在することになった。彼女たちは仲間同士で公的ではない宿泊施設に滞在することを望んでいたのだが、念のため公的な宿泊施設を予約しておいた方がいいと考えた。

 問題を回避する方法: このようなビザセンターや有名な旅行代理店などの信頼できる代行業者を通じてビザを申請すること。そうすれば不明瞭な状況に対処せずに済む。

 

 2. 国境を越える

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 ビザを手配したら、次は何? 不愉快そうな税関職員のイメージが頭に浮かぶ。スロバキア出身のヴィクトルが覚えているロシアの国境職員は、非常に厳格な人物だった。

「彼らは、他のどの場所と比べても、入国時と出国時の書類確認がかなり入念でした。」

 文書が徹底的に調べられたものの、ヴィクトルと彼の友人は普通に支障なく国境を越えることができた。

 問題を回避する方法: 事前に持込許可に関する規則を確認し、それらに従うこと。ビザの書類が整っている限りは、何も心配する必要はないはずだ。

 

 3. 歓待精神 (のなさ)

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 別の説によると、一度国境を越えると、サービス精神に欠ける住民と対処しなければならなくなるという。

 アイルランド出身のセーラが経験したモスクワはその正反対だった。彼女は次のように回想する。「ある男性は、私の荷物を運びながらホステルを見つけるのを助けてくれました」

 彼女の記憶では、ほとんど英語を話せなかった人たちでも親切だったという。

 韓国出身のギソプは、自分の恐怖が何を起源としているのか自分でも分かっていないのだが、ロシア人は「冷淡かつ粗野な人種差別主義者」というイメージがあるという。彼自身が人種差別を経験したわけではないのだが、概してロシア人は見知らぬ人を助けようとしないと感じた。その一例として彼が挙げるのは、ATM を利用するために銀行の支店に来た時のことで、彼はその使用方法を尋ねた。彼は誰か英語を話せる人がいるか尋ねたのだが、答えは「ニェット(ノー)」

 「私はそこに立ったまま Google 翻訳を使って、使用方法を誰かが教えてくれるまではその場から動くつもりがないと伝えると、ようやく英語を話せる人が実は1人いると言ってきました」と語った。

 問題を回避する方法: 親切な人はどこにでもいる。忍耐強く笑みを絶やさないようにすれば、必要としている助けを得られる可能性が高くなる。

 

 4. セキュリティ

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 サンクトペテルブルクに初訪問する前、イタリア出身のアグネーゼは、ロシア政府についての話や、彼らが「どんなことでもチェックする」という話をたくさん耳にした。

 彼女が次のように言う。「それを実感するのは到着後のことです。誰もが本当に深刻で、何も間違ったことしてはいけないことをわきまえています」

 しかし全体的には、アグネーゼは何も問題を経験しなかった。

 エストニア出身のビルギッタがモスクワに旅行したとき、繁華街で騒動があった。それに対して彼女は恐れを抱かなかったが、車のドアを念のため必ずかけなければいけないというのは、彼女にとって珍しいことだった。スロバキア出身のヴィクトルは、路上で襲われ金品を奪われることをちょっぴり心配していたのだが、結局は何事もなかった。

 トラブルを避ける方法: 事前にセキュリティに関するアドバイスを確認し、自分に注目を集めないようにする。

 

 5. 言語の障壁

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 最後だがとっておきの恐怖は、ロシアでは誰も外国語を話さないという恐れだ。ヴィクトルが宿泊施設にたどり着くと、受付担当者は流暢な英語を話す人だった。

 「自分が覚えている限りでは、遭遇した人の中で英語を話したのはあの人だけでした」とヴィクトル氏は述べた。

 ヴィクトルと彼の友人はその後、バーガー・キングに向かった。これほど大きなフランチャイズのチェーンなら、英語を話せる人がいるだろうと考えたのだ。二人が「ハロー」と言うと、スタッフは下手な英語を話す男を連れてきた。ヴィクトルが不快に感じたのは、人々が彼のことを理解しようと試みさえしなかったことだ。

 「英語を一言口にしただけで、誰もが何かをつぶやき、何をしてでも私たちのことを避けようとしました」とヴィクトル氏は言う。幸い彼の母国語はスラブ語であるため、彼と友人は、ほとんどの状況をなんとか切り抜けることができた。

 一方のビルギッタだが、ヤロスラブリのような小都市で英語を使っても、ほとんど無理な話だった。「ある博物館に行ったときに、何もかもがロシア語で表示されていたので、とても疲れたことを覚えています」と彼女は話す。モスクワでは、場所によっては英語でコミュニケーションをとることができ、観光客なら何とかなることに彼女は気づいた。

 問題を回避する方法: 慣用表現集のアプリをダウンロードし、キリル文字の読み方を学ぶこと。

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