ウラジオ旅行の8つの秘訣

ユーリイ・スミチュック撮影/タス通信
 ロシアの太平洋沿岸唯一の大都市ウラジオストクで何をしたらいいのか、何をしないほうがいいのか、「ツーリスト・トラップ」にひっかからないようにするにはどうしたらいいのか。ロシアNOWがウラジオ・コンシェルジュになって、旅の秘訣を紹介!

 ウラジオストクはロシアで最も早く朝、そして新年を迎える都市の一つ。首都モスクワからは9000キロ離れており、時差も7時間ある。アメリカ系自然科学雑誌「ナショナル・ジオグラフィック」は、ウラジオストクを世界で最も美しい海辺の街のリストに加えている。この街の通りでは、船員を見かけ、カモメの鳴き声を聞くのが普通だ。旅行者はタクシーの助手席に乗る時、いつもドアを間違える。この街の自動車はほぼすべて右ハンドルだ。

 

1.「旅行に適した時期」

ユーリイ・スミチュック撮影/タス通信 

 8月末から10月末がベストシーズン。沿海地方の季節はロシアの他の地域と比べると、1ヶ月遅れで進んでいる。ウラジオストクでは7月に、ロンドンよりも濃い霧が美しい橋を覆う。地元住民は防水パーカーを着用していて、海水浴シーズンのことなどまだ考えない。その代わり、9月中旬に海で泳げて、日焼けができる。10月、モスクワでは木々がほとんど丸裸になっているが、沿海地方では晴天と紅葉のピークを迎える。青い海を背景にした色彩豊かな山々は一見の価値あり。冬は避けた方がいい。春は長く、霧深い。

 

2.「行き方」 

 航空会社「S7」の成田発ウラジオストク着直行便の所要時間は2時間半。「ウラジオストク国際空港」はウラジオストク市から38キロ離れたクネヴィチ村に位置している。空港からは特急「アエロエクスプレス」が出ており、そのまま市の中心部まで行ける。所要時間は45分。金角湾の橋からの絶景は必見。

 

3.「持参するもの」 

 最初からウラジオストクになじむには、はきごこちの良いランニングシューズやトレッキングブーツで歩くことが必要。「ロシアのサンフランシスコ」には急な上り坂と下り坂があるため、これらをはいていると、快適に観光できる。また、海風対策として、アウトドア用ヘッドウェア、ウインドブレーカー、ユニクロのような薄手の防寒インナーがあると便利だ。天候に恵まれた時のために水着は欠かせない。ハイキングやサーフィンが好きな人は、その道具も忘れずに。サーフボードのレンタルは充実しているため、持ってこなくても大丈夫。

 

4.「泊まる場所」 

 ウラジオストク市の中心部に数日泊まるなら、「アジムット・ホテル・ウラジオストク(Azimut Hotel Vladivostok)」がある。 ホテル「ジェムチュジナ(Jemchujina)」は旅行者の間で人気の高いお手頃価格のホテルで、街のシンボルの一つエゲルシェリド灯台にも近い。地元の生活にどっぷりとつかってみたいなら、「テプロ・ホステル(Teplo Hostel)」は悪くない。暖炉とバーカウンターのある共同ダイニングで、海洋エンジニアや外国人のエクストリーム旅行者などと夕食を楽しめたりする。

 

5.「レンタカー」 

 車を借りて、シャモラ・ビーチに行ったり、トラのアムールとヤギのティムールのいる「沿海サファリ・パーク」に行って動物たちと触れ合ったり、トナカイと抱き合ったり、ルースキー島に行って秘密の入り江を探険したり...、ちょっと待った!ウラジオストクのあべこべな魅力とは、右側通行なのに右ハンドル車(日本製)が走っていること。おもしろがっていろいろ書く人も多い。けれど、自分で運転するのは避けて、タクシーに乗ろう。タクシー・サービスの電話番号は、8(4243)511115および8(4232)730073。最低料金は150ルーブル(約250円)。チップの習慣はない。

ユリア・シャンデゥレンコ撮影

6.「無料で観光」 

 ウラジオストクの観光名所の大部分は無料。金角湾の橋の歩行者用道路やエゲルシェリド半島の灯台に行くなら、天候が晴れている、または乾燥している時を選ぼう。橋の上は風が強いと飛ばされそうになるし、灯台まで続く砂州の一部は浸水して到達すらできなくなる。ウラジオストクの旅の思い出で重要な部分は海の景色。展望台や海岸は定番だが、海を眺めながらの朝食やランチも楽しい。商業施設「クレバー・ハウス(Clever House)」の最上階にある「グリーン・カフェ(Grin Kafe)」では、新鮮な魚介類のサンドイッチを食べながら、近くの観覧車も見れる。観覧車は、スポーツ海岸通りと沿海地方版アルバート通りであるアドミラル・フォキン通りの交差点近くの、ビーチにある。 

 

7.「食事」 

ユリア・シャンデゥレンコ撮影

 寛大でもてなし好きなウラジオストクは、さまざまな文化の選りすぐりを吸収しながら、その外観をつくっている。おいしい魚介料理とワイン、お手頃価格の豪華さを求めるなら、スハノフ公園わきにレストラン「ミルク&ハニー(Moloko i Med)」がある。モスクワまで到達したウラジオストクのストリート・フード、ピョンス(片水)という朝鮮肉まんは、街中で安心して購入することができる。「クレバー・ハウス」周辺にも販売拠点が点在している。スポーツ海岸通りの「ニューヨーク・ストリート・フード(New York Street Food)」では、おいしいヌードルをテイクアウトできる。ウラジオストクがコーヒー好きにとって天国であることは、意外に知られていない。質の高い焙煎、コストパフォーマンスの良さ、フレンドリーなサービスには、いたるところで触れることができる。金角湾の橋のたもとの歴史的な邸宅に設けられた「コフェトリヤ(Kofetoriya)」や、ウラジオストク版スターバックス「パイレート・コーヒー(Pirate Coffee)」チェーンはおすすめだ。この街でバー・ホッピング(はしご)するなら、カクテルB-52と一緒にカウンターでも炎のあがるバー「ロックス(Rocks)」(髪の毛が燃えないように気をつけて)、「バー21(Bar21)」、「ウイスキー・バー(Whisky Bar)」 と回るのが最適。バー「友好(Drujba)」とクラブ「カッコウ」はオプションで。ウラジオストク発祥の有名なバンド「ムミー・トローリ」と「VVOプロジェクト」社がコラボして作った「ムミー・トローリ音楽バー」は、よく知られているスポットだ。ただ、地元住民の誰もがここをおすすめしているわけではない。

 

8.「おみやげ」 

 ウラジオストクのマークの入った商品は、アルセニエフ博物館でしか購入することができない(ここではクレジットカードは使えない)。アレウツカヤ通り12Aのショップ「コントラバンダ(Kontrabanda)」にはビンテージのレコードが売られていてとてもおもしろい。アドミラル・フォキン通りの軍事品の店では、本物の制服用の錨が販売されている。海産物をおみやげにする場合は、出発直前にウラジオストク空港の特別な店で買おう。預け入れ荷物だと、余分な重量に対する追加料金がかかってしまうかもしれない。手荷物ならば、店は保管と輸送に必要な保冷パックを提供してくれる。

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