眺めを楽しむ食事

ホワイトラビット

ホワイトラビット

写真提供:ホワイトラビット
赤の広場、スターリン様式建築の「セブン・シスターズ」、モスクワ川など、そのすべては、見事な地上の景観を楽しめる場所だ。だが、これらの名所を空中から眺めると、思わず息を飲むほど素敵に見えると主張する人もいる。そこで、せっかくの眺めを美味しい食事や飲み物と一緒に楽しんでみてはどうだろう。ここでは、最も見事な景観を楽しめる最高の屋上レストランをいくつかご紹介しよう。

カリーナ・バー

 この場所に行くには高級な靴を履いてかなりの金額をはたかなければならないが、ノーヴィ・アルバート、モスクワ市や概してモスクワの中心部全体がまぶしくライトアップされた姿を楽しめるので、それだけの価値がある。ロッテプラザの21階からのこのような眺め、そそるような暗闇に包まれたシックな雰囲気と官能的な音楽のおかげで、ここはロマンチックなディナーを楽しむのに1年を通じて最適な場所だが、いうまでもなく夏場のオープンエアのテラスが一番の壮観だ。食べ物やカクテルのメニューが豊富で美味であることは言うまでもない。

 

エルサレム

 この居心地のよいこぢんまりとした地中海風のテラスはモスクワで一番大きなシナゴーグの屋上階にあり、地下鉄プーシキンスカヤ周辺の家々の不均一な高さの屋根が呈するロマンチックな景観を楽しめ、中東料理やユダヤ料理のメニューも広範なものだ。屋外部分が利用できる夏季の暖かい季節が最高だ。だがひとつ忠告がある。エルサレムでは安息日の習慣が厳格に守られているため、ここでは金曜日の晩餐や土曜日のランチを楽しむことはできない。

 

ホワイトラビット

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 ホワイトラビットは、現在食べ物にうるさいモスクワっ子の間で大人気だが、その大きな理由は、今年、英国のホスピタリティ業界の業界誌である「Restaurant Magazine」のトップ50に指名されたことにある。言うまでもなく、ここの食べ物は驚異的で、現在のロシアの首都で最高峰の域にある。だが、この場所のどんな所が群を抜いているのだろうか? それはもちろん、眺めだ。スモレンスキー・パッサージュの16階からモスクワを見渡し、『不思議の国のアリス』のテーマで装飾が施されたこのレストランで、ゆったりと景色を傍観しながらシェフのウラジーミル・ムーヒンが作る料理の傑作を楽しんでいると、まるでモスクワ中心部の全体を手のひらにのせることができるかのような気分になる。

 

ボン・テンピ

 おしゃれなアート集積拠点に変貌したモスクワの元製菓工場「クラスヌイ・オクチャーブリ」(赤い十月)にあるこのイタリアン・レストラン(そのオーナー兼シェフはイタリア人だ)は、最高級の本場パスタ、リゾット、肉やシーフード料理を食べられるだけでなく、モスクワ川と救世主ハリストス大聖堂の抜群な眺めも楽しめるという特典付きだ。唯一の短所は、この広々とした屋上テラスは夏季にしかオープンしていないので、秋が到来する前に急いで足を運んだ方がいいだろう。

 

スカイ・ラウンジ

 この首都で最も古く愛されている屋上レストランに数えられるスカイ・ラウンジは、モスクワ市の中心部からすぐ南西の方角に所在するソ連の超現代的なロシア科学アカデミーの建物の最上階にある。それが意味するところはただ一つ、モスクワ川、国立モスクワ大学、ルジニキ・スタジアムとモスクワ市の見事な360度のパノラマの景観を満喫できるということだ。市内で最もお手頃な価格とは言えないが、それなりの価格を支払う代わりに、しっかり配慮の行き届いたスタッフ、高エネルギーの高級感と、シェフ、アルチョム・ドブロホルスキーによる国際的に刺激を受けたメニューを味わうことができる。景観は一年中素晴らしいが、夏季なら屋外の席に座って風に髪がそよぐのを感じながら、景色に見入ることができる。

 

シャスティエ・ナ・クルィシェ

 屋上の幸せ」と訳すことができるが、この可愛いベランダは、女友達のグループ、若い家族やお互いにロマンチックに見つめ合うカップルなどに最適だ。一方でプーシキン広場の美しい眺めも満喫できる。多くの客はペーストリーや朝食の他、価格に対する品質などを褒めているが、サービスがやや遅めで、週末なら必ず予約を入れておく必要があると忠告している。

 

ラディソン・ロイヤル・ホテル

 このスタイリッシュなホテルは、スターリンの「セブン・シスターズ」の一つを占めており、その場所自体が美しいのだが、エレベーターで上階にいけばいくほど、眺めもダイニングの選択肢もますます優れたものになっていく。一応警告しておくが、これらのレストランはたいへん高額である。

 ロシア人レストラン支配人のアルカジー・ノヴィコフによってデザインされたタトラー・クラブ・レストランはイノベーションに満ちた料理と川の眺めを提供してくれる。暖かい季節なら、テラスで食事をすることができ、素敵で記憶に残る体験となる。

 高級なイタリア料理なら、ブオーノ・レストランを試してみるといいだろう。シェフのクリスチャン・ロレンツィーニは、一つ一つの食べ物の準備に余念がない。素敵なテラスはガラス張りの天井となっており、ダイニングエリアに天然の日光が入ってくる。

 ロマンティック・レストランはホテルの最上階にあり、美味しい料理を魅力的なモスクワのパノラマ景観の設定の中で楽しむことができる。記念日から婚約まで、あらゆる特別な機会を祝福するのに理想的な場所で、記憶に残る特別なダイニング経験となることは間違いない。

 1930年代のマンハッタンスタイルで装飾が施されている31階のメルセデス・バーでは、熟練のバーテンが構築する創造性に満ちたさまざまなカクテルが見物だ。このバーからの眺めも忘れ難く印象的だ。