本当にあったソ連の奇妙なアトラクション(写真特集)

ソ連の子供たちの憧れは、宇宙飛行士やパイロット。遊園地にはそんな気分を味わえるようなアトラクションも多かった。

1. 「パラシュートタワー」

 モスクワの「ゴーリキー記念文化と休息の中央公園」は、アトラクションを備えたソ連で初めての公園だった。オープンは1928年。

 一風変わったアトラクションの1つが、40㍍の高さからパラシュートでジャンプするというもの。パラシュートは鋼鉄のワイヤーロープで繋がれていた。

 パラシュートタワーからは、専用のマットに乗って螺旋状の通路を滑り降りる遊び方もあった。タワーは1950年代に解体されている。

2. 「遠心機」もしくは「サプライズ」

 食後にはおススメできないタイプのアトラクションだ。「遠心機」は傾斜つきで回転する遊具で、刺激を求める客に好まれた。このタイプのアトラクションは1970年代に登場し、似たようなアトラクションがソビエト全国にあったことからも、人気のほどがうかがえる。

3. 「スプートニク」

 このコズミックなアトラクションは10年近くかけてゴーリキー公園に建設された。その形状から、「サトゥルヌ(土星)」とも通称された。スプートニク(衛星)はそれぞれ反対方向に回転するので、過酷な平衡感覚テストにはもってこいだった。

4. 「車輪」

 「車輪」ないし「先輪」と呼ばれたアトラクションは、複雑な軌道のメリーゴーラウンドだ。座席付きの4つの大車輪は周回しながら、それぞれも回転する。

5. 「ターボ」

 ひょっとして宇宙飛行士養成用?このアトラクションは1970年代にソ連に登場した。カプセル型のキャビンは予想外の方向にループしながら回転するので、相当に勇気ある者だけが挑戦できた。 

6. 「インサイド・ループ」

 1950年代中頃にソ連の遊園地に登場したブランコの一種。一方に2人乗りの飛行機型の座席が、もう1方に釣合いを取るための錘があり、水平軸上で回転する。

7. 「イリュージョン」

 何の変哲もない大きな箱…のように見えて、実はソ連のアトラクションの中でも最も印象的な1つだ。ベンチに座ったまま、垂直方向に360度回転していると想像してみてほしい。だが実は回転しているのはベンチではなく、部屋なのだ。錯覚に過ぎないのだが、驚くほど効果のある仕掛けだったのだ。

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