QSランクでロシアの大学増える

ヴァレーリイ・シャリフーリン撮影/タス通信
 イギリスの世界大学評価機関「クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds)」が6日に発表した今年の「世界大学ランキング」の総合(600校)に、ロシアの大学22校が入った。上位400校では去年の5校から8校に増えた。

 第13回QS世界大学ランキングが発表された。ロシアの大学のほぼ3分の1がランクを落とした昨年とは異なり、今年は全体的に良い傾向が見られた。上位400校に入ったのは8校で、モスクワ工業物理大学、トムスク国立大学、トムスク工科大学の3校が加わった。従来通り、国内トップはM.V.ロモノーソフ・モスクワ国立大学。第108位を維持した。サンクトペテルブルク国立大学は第258位で、2ポイント下落した。総合ランキングに初めてノボシビルスク国立工科大学が入った。これにより、昨年の18校から22校に増えた。

 

5-100」は効果的か

 QSは昨年、10人以上の著者による学術論文を調査対象から外した。これはロシアの主要な大学のランクに大きく響き、多くの大学が2~3年前の順位まで後退した。

 ここで、ある国のプログラムが主要な大学への助けとなった。2012年に大統領令で創設された「5-100」という特別なランキング上昇プログラムで、2013~2015年に国家予算540億ルーブル(約810億円)が配分された。2016~2017年にはさらに145億ルーブル(約217億5000万円)が配分される予定。現在21校が参加している。

 QS調査部のベン・スーター部長は、国家支援の効果がでていると考える。「『5-100』プログラムの21校中13校がこのランキングに入っており、13校すべてが2016年に順位を維持しているか、またはあげている」。それでも、ロシアの大学には「まだ重大な弱点がある」という。それは研究活動、研究者と教授の引用割合。この指標で、ロシアはBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)の中で最下位である。ロシアの大学の86%が「教員一人あたり論文引用数」で順位を落とし、これで上位600校にランクインした大学はゼロであった。

 

「論文引用」の問題点

 「ロシアはこの指標で従来から非常に弱い。ここで大躍進するだろうと期待するのは少し楽観的すぎる」と、ゾヤ・ザイツェワQS東ヨーロッパ・中央アジア地域責任者。昨年は10人以上の著者による学術論文が調査対象から外されたが、今年はこの代わりに科学分野の論文引用の計算に係数システムが創設されたという。

 このシステムはランキング上昇のスピードアップに寄与しないと、経済高等学院情報ランキングセンターのリュドミラ・ソンツェワ・センター長は考える。「新しい方法では『物理学と天文学』分野の論文が対象になっていない。ここには59機関以上が参加している。例えば、『英語』分野に参加しているのは4機関以下」とソンツェワ・センター長。ロシアの研究者は外国の研究者と共同執筆することが多いことを考えると、これは外国機関との協力拡大に負の影響を与えるという。

 

元記事(露語)