ソ連で世界初の原子力砕氷船「レーニン」が進水した日

テック
ボリス・エゴロフ
1957年12月5日にソ連で、世界初の原子力砕氷船「レーニン」が進水した。

 建造には500社以上の企業が参加した。また、この砕氷船のために、新たに76種類の装置と150種類の設備が生み出された。

 1960年、「レーニン」は、北極海航路への航海を開始した。約30年間におよぶ運航で、65万4千海里(1海里は1852m)を航行し、そのうち56万海里は氷の中にあって、3741隻の船舶を先導した。

 1961年10月17日、レーニン号から初めて、極地研究ステーションが流氷上に設置された。それまでは、もっぱら航空機によって設置されており、それははるかに困難だった。

 レーニン号は、強力な原子炉だけでなく、船員にとっての快適さで優れていた。船内にはシネマルーム、図書室、ミュージックラウンジ、サウナがあった。

 1989年、この砕氷船は、ムルマンスクに恒久的に係留された。現在は、博物館および映画のロケ地になっている。

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