ロシアの都市を人の顔にしてみたら(写真特集)

 ふっくら唇の整形をした疲弊したモスクワ、モデルみたいにスタイリッシュなサンクトペテルブルク、環境の悪さからシワだらけのノリリスク・・・。ニューラルネットワークは、ロシアの様々な都市のイメージを人の顔として的確に表現している。

 サイト「アートフロー・アイ」のニューラルネットワークは言葉―ときにはたった一つの単語で表現された人の顔を作り出す。ロシア・ビヨンドはロシアの都市の「肖像画」を描いてもらった。

モスクワ

 ニューラルネットワークの結果によれば、ロシアの首都はオフィスワークに疲れた赤い目をして、髪を振り乱した女性の姿である。その代わりに、唇はふっくらとしていて、頰はアンジェリーナ・ジョリーのようで、眉はモスクワで最高の美容師によって整えられている。あとは髪を整え、コンシーラーで疲れを隠せば、ミシュラン掲載レストランでのデートに出発できる。

サンクトペテルブルク

 こちらは白夜や跳ね橋、そして街の建築物のように美しい。日中はモデルとして働き、夜になると街で最高のバーに出かけ、フィンランド湾色の瞳の女性を誘惑する。

カザン

 ニューラルネットワークが描き出すタタルスタン共和国の首都カザンはこちら。豊かな歴史を持ち、タタールの伝統とヨーロッパの価値観が混じり合う街である。このような眼差しの俳優なら、「ゲーム・オヴ・スローンズ」でそれなりに重要な役を演じることができそうだ。

ソチ

 ロシアで最高の山リゾート地、クラスナヤ・ポリャーナで休暇を楽しむ典型的なタイプ。昼間はスノーボードを楽しみ、山が見えるバーニャ(ロシア式サウナ)またはプールで休息をとり、夜になると、ソチかアドレルで、黒海沿いを散策し、海辺のテントでスブラキのシャウルマを堪能する。

エカテリンブルク

 ウラル地方の主要都市の労働地区で働く典型的な労働者。人生で多くのことを経験し、あらゆることに自身の考えを持っている。そして少し疲れているようだ。

クラスノヤルスク

 シベリア最大、最古の都市の一つを表す顔。平日は地元の自動車製造工場で働き、休日には「クラスノヤルスキエ・ストルブィ」公園を散歩し、また先祖を偲ぶため、必ず「シャーマンの道」を歩く。

ノリリスク

 寒いノリリスクを表す顔には傷や火傷跡があるが、環境がよければもう少しそれも少なかったかもしれない。あるいは有害な工場で負傷した可能性も除外できない。何れにしても、その強くて美しい瞳には、街の雪嵐や街でも観測することができるオーロラのような魅力が隠されている。

コストロマ

 ヴォルガ川沿岸に位置する教会と木造家屋が美しい黄金の環の美しい都市の一つを女性にするとこんな感じである。コストロマは日中はリネンのシャツを作り、夕方近くになると、教会にお祈りに出かけ、近郊にある古い木造建築のある国立公園を散歩する。

ウラジオストク

 ウラジオストクは、大きな貿易港と豊かな自然を誇る沿海州の中心都市。彼女の父親は自ら日本から自動車をロシアに運び、自身は毎日カニを食べ、海の入江を散歩する。

ヤルタ

 クリミアでもっとも人気のリゾート地の一つにふさわしい、ヤルタの顔は爽やかで鮮やかで少し灼けている。早朝からビーチに出て、水着姿でインスタグラム用の写真を撮影し、お昼になると帝政ロシア時代から残る地元の屋敷のそばを散歩し、夜になるとテラスのあるカフェで最高級のクリミア・ワインの試飲をする。

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