イーロン・マスク氏、モスクワの教育フォーラムで演説:「ロシアの成果に感銘受けている」

AP
 アメリカの実業家で電気自動車メーカー「テスラ」の最高経営責任者(CEO)であるイーロン・マスク氏が、ソ連の宇宙工学の歴史に名を刻んだ人々についてコメントした。

 モスクワとその他の都市で3日間にわたって開かれたオンライン教育フォーラム「新たな知識」に、有名な発明家で実業家のイーロン・マスク氏が出演し、ロシアの学生からの質問にオンライン形式で答えた。

 マスク氏は、ドミトリー・ペスコフ大統領報道官から招待され、それに応じたと述べ、「わたしはロシアの達成したこと、ソ連が達成したことに感銘を受けている。これらの成果は非常に印象深いものだ。未来はより良いものになると信じてほしいと、人々に言いたい」と語った。

 またマスク氏は、ソ連の学者コンスタンチン・ツィオルコフスキーは、偉大なる天才の1人だったと述べ、人類初の宇宙飛行士ユーリー・ガガーリンは非常に勇敢な人物だったと指摘した。

 ツィオルコフスキーの故郷、カルーガからの質問に答えたマスク氏は、「彼は本当にもっとも素晴らしい才能を持った人物の一人だった」と述べ、特別な人間だとした。

 さらにマスク氏は、スペースXには、宇宙開発者の名を冠した会議室があるが、そのうちのもっとも大きな会議室にツィオルコフスキーの名がつけられているほか、優れた設計士のセルゲイ・コロリョフの名を冠した部屋もあると明かした。

フォーラムでイーロン・マスクの演説

 またユーリー・ガガーリンについてマスク氏は、「彼は軌道飛行を行った最初の人物であり、これは驚くべき体験である。このような決心ができるなんて、彼は非常に勇敢な人物だ」と述べた。

 ガガーリンに会えたら、なんと声をかけたいかととの質問に答えたマスク氏は、よく分からないとしながらも、「ただ、なぜ?と訊くでしょう」と述べた。

 さらに、マスク氏はテスラがロシアで工場を建設する可能性についても発言した。「上海にも工場があり、世界各国に工場を作りたいと考えている。ロシアもその候補の一つだ」とした。

もっと読む:

このウェブサイトはクッキーを使用している。詳細は こちらを クリックしてください。

クッキーを受け入れる