ロシアのプログラマー、アンドロイド用クラブハウスの海賊版を作る

Legion Media
 サンクトペテルブルクのプログラマーがわずか1日で海賊版を開発した。そしてこれ、実際に使える。

 サンクトペテルブルクのプログラマー、グリゴーリー・クリュシニコフさんはたった1日で、音声会話を楽しむ今流行りのSNS「クラブハウス」のアンドロイド版を作り、2021年2月20日、サイトGitHubで公開した

 公式のクラブハウスは iOSでしか利用できない。グリゴーリーさんは、自身のツイッターへの投稿で、アンドロイド版が出るまで待っていられないと呟き、独自で開発することにしたという。自身のアプリにはハウスクラブと名付けた。

グリゴーリー・クリュシニコフ

 ハウスクラブを設定するには、ここからAPKファイルをダウンロードするだけ。

 開発者によれば、アカウント登録も問題なくできるはずだというが、エラーを回避するため、まずはiOS機器を使って登録し、アンドロイドから既存のアカウントにログインするよう提案している。

 このアプリでは、トークルームを探し、参加し、「挙手」機能(質問したり、誰かのトークルームで発言するときに使う)を使い、参加者のプロフィールをチェックし、メモを残し、自身のプロフィールを編集することができる。

 ただし、このアンドロイド版には、トークルームを開設したり変更する機能はない。グリゴーリーさんはまた、クラブハウスが、非公式のアプリを使用しているユーザーをブロックしないという保証はないとしている。

 グリゴーリーさんは、金銭の報酬や名声には興味がなく、「ただ世界をより良いものにしたいだけだ」と述べている

 これより前、グリゴーリーさんはロシアで人気のSNS「フ・コンタクチェ」のアンドロイド版を作ったほか、テレグラムの開発者であるパヴェル・ドゥロフさんとともにアプリの開発を行なっていたが、のちにこのプロジェクトから離脱している。グリゴーリーさんはこれについて、クラブハウスのトークルームでパヴェルさんとの仕事上の意見が対立したことが、その原因になったと述べている。またグリゴーリーさんは、自身のトークルームで、現在、技術的に古くなることのない独自のSNSを開発中だと語っている。

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