APSアサルトライフル(APSは「水中特殊自動小銃」を表すロシア語のアクロニム)はソ連で1970年代に開発された火器で、ドックに入渠中の船に機雷を仕掛けようとする敵の潜水士に対する武器として作られた。
APSアサルトライフル
Vitaly V. Kuzmin/vitalykuzmin.net長さ120 mm、口径5.66 mmの専用の針状の鋼鉄弾を発射する。マガジンの装弾数は26発だ。
このライフルは水中で弾を安定させるため滑空銃身を持つ。なお、APSを地上で発射すると精度は著しく落ちる。
他の水中銃に比べてAPSは貫通力が大きく、潜水士のドライスーツやヘルメット、呼吸装置の厚い部分を貫くのに便利だ。
射程最大のアサルトライフルの一つでAK-12の派生版であるAK-308は、スナイパーライフル用の.308ウィンチェスター弾を使用する。600メートル以内の標的を仕留められる(ちなみに、標準的なAK-12、AK-74、M-16、H&K 416の射程は300メートルだ)。
このモデルは.308ウィンチェスター弾を大量に持つ外国軍向けに作られたもので、ロシア軍ではあまり普及していない。
マガジンの装弾数は20発である。
新しい自動小銃の重量は、空のマガジンを合わせて4.3キログラムだ。
銃の全長は880~940ミリメートルで、銃剣を付けると1045~1105ミリメートルになる。銃身長は415ミリメートルだ。
銃はディオプター・サイトと4段階に長さを調節できるストックを備え、射手は最も自分に合った長さを選ぶことができる。
AKS-74Uは5.45×39 mm弾を使用するアサルトライフルで、空挺軍や市街地で活動する特殊部隊用に作られた。
AKS-74U
Aleksandr434343 (CC BY-SA 4.0)このライフルは前身のAK-74Mの半分の長さだが、同じ弾薬を使用する。とはいえ、バレルが短いためAKS-74Uは精度の点で劣り、弾道性能も低い。50~100メートルの距離での射撃に適しているが、100メートル以上離れた標的を撃つのには向いていない。
その上、AKS-74Uは射撃の反動が強く、撃つと上に跳ね上がる。
ShAK-12はロシア最強のブルパップ式アサルトライフルで、12.7×55 mm弾を使用する。
ShAK-12
Macaque123 (CC BY-SA 4.0)その弾丸は固い壁を貫通し、後ろに隠れる敵を倒せるほどだ。
このライフルはブルパップ方式(マガジンがトリガー機構よりも後ろにある)を採用することで、サイズを縮小されている。バレルの下に擲弾発射器を付けることもできる。
これを可能にしているのは、銃の上下に付いているピカティニーレールだ。これにより、特殊部隊は銃をカスタマイズし、光学機器やコリメーターサイト、フラッシュライト、グリップなどの必要なアクセサリーを取り付けることができる。
威力が大きい代わり、銃には深刻な欠点もある。反動の大きさと精度の低さだ。
AK-12は現在のロシア軍の制式ライフルだ。人間工学的な工夫がたくさん凝らされており、現在のライフルの中で特に使いやすいモデルの一つとなっている。
この銃には新しい横折れ式の伸縮可能なストックが付いており、どんな体型の射手にも合わせることができる。兵士は防弾チョッキを着ていようと、野や森、射撃場の泥や草の中で匍匐前進していようと、銃の調節ができる。
新しいAKのマガジンには透明な窓が付いており、残弾数を容易に確認できる。この銃のマガジンはAK-74やRPK-74のそれと互換性があり、さらには新しいRPK-16マシンガンの96発入りドラムマガジンを取り付けることもできる。ただし、96発入りのドラムマガジンを付けて試し撃ちできる場所は、当面はカラシニコフの射撃場のみだ。
ピカティニーレールも銃の上下に備えている。これにより、さまざまなスコープ、レーザーポインター、光学機器、フラッシュライトを取り付けることができる。
ライフルの先端に目をやれば、窓を割ったり有刺鉄線を切ったりできる軍用のマズルが付いている。AK-12の作動方式は、伝統的なロングストローク・ガスピストンとロータリングボルトによるガス圧作動方式のままだ。
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