「スプートニクV」開発チームが全3段階の臨床試験結果を報告

テック
エカテリーナ・シネリシチコワ
 初承認されたロシア製ワクチンの有効性が証明する論文が権威ある医学術誌『ランセット』に掲載された。臨床試験で確認できたこと、できなかったことをできるだけ手短にお話ししよう。

 最初に公式に承認されたコロナウイルス・ワクチンを開発したガマレヤ研究所が、ついに権威ある医学雑誌『ランセット』に臨床試験の全3段階の結果をまとめた論文を発表した。試験には計19866人のボランティアが参加した。ロシアではすでに「スプートニクV」の集団予防接種が始まっており、現時点で15ヶ国がロシア製ワクチンを承認している。これまでに分かったのは以下のことだ。 

今後は

 試験結果の最終的な分析はまだ先だ。今のところ1回目の接種後の経過観察期間は48日だからだ。残る課題は「スプートニクV」の長期的な効果、つまり2回目の接種から180日間の効果を知ることだ。これは世界のどの既存のワクチンについてもまだ分かっていないことで、今後研究チームが明らかにしていくことになる。

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