2020年12月末、ロシア軍は最新の水陸両用軽戦車「スプルトSDM1」の戦闘試験映像を公開した。この戦車は空挺軍用に作られ、最近黒海の高波の中でその性能を証明した。
「国家試験において、軽戦車は海やロシアの内陸部、気温が40度に達する亜熱帯地域で極限の試験を受け、見事に合格した。来年初めには低温試験を行う予定だ。スプルトSDM1はもっぱらロシア空挺部隊用に作られているが、我々はスプルトSDM1が示した性能の高さに外国の顧客も関心を持つと期待している」と国営企業ロステフ兵器群産業部長のベハン・オズドエフ氏は話す。
広報によると、試験の段階ごとにさまざまな条件で砲撃が行われている。国家試験の結果に従って軽戦車の設計文書は「01」の指定を受けるはずで、量産が始まる見込みだ。
「試験によって、軽戦車は特別な準備なく風浪階級3の海を渡り、水上で砲撃し、未整備の岸から容易に上陸できる」とロステフ社は発表している。
軽戦車スプルトSDM1はスプルトSDモデルをベースに開発された。新兵器は統一戦術制御システムの一部として働く装置を導入したことで司令制御が改善されている。戦闘力は新しいデジタル射撃統制システムによって向上している。
スプルトSDM1の主砲は125 mm滑空砲で、航続距離は最大500キロメートルだ。揚陸艦や輸送機で戦闘地域に運び、乗員を乗せたまま海から上陸させたり、空からパラシュート降下させたりできる。
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