登録されたばかりの新ワクチン「エピワクコロナ」
Sputnikプーチン大統領は会議の冒頭、「国立ウイルス学・生物工学研究センター『ヴェクター』が本日、ロシア製の2つ目の新型コロナウイルス用ワクチン『エピバクコロナ』を登録したという嬉しいニュースから会議を始めたい」と発言した。
タチヤナ・ゴリコワ副首相は、ワクチンは2020年8月に承認された1種類目のワクチンである「スプートニクV」とは異なるものだとし、ガマレヤ記念疫病・微生物学研究所が開発したワクチンはウイルスキャリアを用いている点を指摘した。このウイルスキャリアーを使って、人間の体内にコロナウイルスの遺伝子情報を送り、抗体を作り出す。こうしたワクチンをウイルスベクターワクチンと呼ぶ。
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ガマレヤ記念疫病・微生物学研究所に開発されたワクチン
Sputnikゴリコワ副首相によれば、「エピワクコロナ」はウイルスキャリアーではなく、人為的に合成したペプチドを抗原としてコロナウイルスへの免疫反応を起こさせるものだという。開発したセンターは、エボラ出血熱に対する同様のワクチンを開発している。
「ヴェクトル」センターのリナート・マクシュトフ代表は、ワクチンは、登録の前に2相の臨床実験を完了したことを明らかにした。それによれば、第1相臨床実験にはどのようなワクチンが投与されるのかを知らされた14人のボランティアが参加した、第2相では86人が参加した。うち43人が「エピワクコロナ」ワクチンを投与され、残る43人がプラセボ(偽薬)を受けたという。
マクシュトフ代表は、副作用について、「すべての参加者の体調は良好である。参加者のうち2人が、ワクチン投与直後、接種箇所の痛みを短時間訴えたが、ワクチンには水酸化アルミニウムが含まれていることから反応は予測の範囲内のことである」と述べた。
ワクチンを受ける治験の参加者
Sergei Bobylev/TASS新ワクチンの最初の6万回分が近く製造され、その後「ヴェクトル」はロシアの各地域で臨床実験を開始する予定だという。治験には感染リスクのある場所に住む60歳以上の市民150人を含む、合わせて4万人のボランティアが参加するとのこと。
国の医薬品登録サイトによれば、2021年1月1日から同ワクチンの一般市民向けの接種が行われる。
なお、ゴリコワ副首相によれば、ロシアの最初のワクチン「スプートニクV」の臨床実験には13,000人が参加した。
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また、ロシア科学アカデミー付属チュマコフ記念免疫生物学的製剤研究開発センターが開発したロシア3番目となるワクチンの第1相臨床実験が行われた。センターのアイダル・イシムハメトフ代表は、このワクチンは数十年にわたり新型コロナウイルスに対する免疫を作ることができると述べている。
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