銃のチューニングはなぜ必要か

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 民間ないし軍の射撃手は、銃の実用性を高めたり、カムフラージュしたりするため、銃に手を加える。元特殊部隊予備隊員が語る。

付属品の役割

改良されたAK-47

 銃のチューニングや改良の実用的な意味は、戦闘任務を迅速かつ正確にこなすことを可能にする機能を加えることだ。例えば、特殊部隊の各隊員は、自分に合った自動小銃のグリップを選ぶ。ブーツの場合、靴屋に行って自分の足にぴったり合うか確かめるが、グリップも同じだ。これはとりわけ人間工学的な部品で、個々人の手のひらに合わせて選ばれる。

 ストックについても同じだ。良い付属部品を製造するメーカーはロシア国内外にたくさんある(もちろん外国メーカーのほうが多い)。我々の舞台はロシアのZenitco社と提携している。ライバル企業よりも高価だが、岩に打ち付けようと、ストック、前床、グリップは無傷だ。

Zenitco社が改良したAK-47

 Zenitco社は、照準やレーザーサイト、フラッシュライト、擲弾発射器、銃を安定して構えるためのフォアグリップを取り付けるために必要な前床と固定台も製造している。自動小銃のベルトについても同じだ。千切れず、しっかり持ちこたえ、快適に銃を下げられるよう、自分の体に最大限合うものを選ぶ。 

 特殊部隊用の「視覚的」なチューニングは、土地の色調に合わせてカムフラージュすることが目的だ。例えば、シリアでの戦闘に行くなら、グラフィティのようにスプレー缶を手に取り、黒いAKを土地の色に合わせて砂の色に染める。いくつかの迷彩色を混ぜ、独自の色を作るのがベストだ(パレットで絵具を調合する画家に似ているが、この場合、自動小銃がパレットの代わりだ)。作業は15分程度で、塗料を乾かすのにさらに15分かかる。 

民間用の銃のチューニング

Zenitco社が改良した銃

 民間用AKのチューニングは、ボルトキャリアを軽くすることが目的だ。厳しい条件下での銃の信頼性を犠牲にする代わり、反動を少なくするのだ。スポーツ射撃の選手は、射撃時の銃のぶれをより小さくするため、自分のカービン銃に、汚れに敏感だが強力なマズルブレーキを取り付ける。

要点

「アルミヤ2019」博覧会に提示されたカラシニコフ社の銃

 要するに、改良の目的は銃を個々の射撃手の必要に合わせることに尽きる。銃を最大限使いやすく実用的にし、軽量化するのだ。 

 だが、どれだけ付属品を増やし、最新の照準を取り付けようとも、射撃場での長年の訓練には代えられない。銃の改良によって銃を物質的・技術的に敵の銃の水準に合わせることはできるが、射撃の腕前や、敵の銃弾が降り注ぐ、重圧のかかる状況で冷静に仕事をする技術は、道具で補えるものではない。

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