「ファントム」:2020年、ロシアのスナイパーが新しいライフルを手に入れる

bespokegun.ru
 このライフルの弾丸は、市街地や開けた空間で、600メートル先にいる軽装甲の目標を貫くことができる。

 スナイパーライフル市場の新プレイヤー、ロシアのビースポークガン(BespokeGun)社が、同社初の製品となるライフル「ファントム」で市場に参入する準備を進めている。同銃は、短距離(600メートル以内)の標的を仕留められる。 

 2019年12月初め、モスクワ郊外の演習場で行われた公開試射会で、ロシア・ビヨンドの特派員がいち早くこのライフルを目撃した。

 

ライフルの特徴 

 同銃は未来的なスタイルで作られており、銃床は表面を細かく刻んだようになっている。かなり手に持ちやすく、グリップの面が、射撃に必要な位置へと指を誘う。

 同銃は、英国、フィンランド、米国のライフル作りの伝統を参考にして作られた。ライフルのボルトは英国の古典的な「スナイパー」方式、つまりボルトアクション方式を採用しており、レシーバーの3つのロッキングラグで閉鎖される。ボルトの構造の外見はフィンランドの「ティッカ」を、トリガー・ハンマー機構の設置部は米国のレミントンを思わせる。

 ビースポークガン社は、ライフルの開発にデザイナーや設計者、技術者だけでなく、バイオメカニクスの専門家チームを招いた。彼らの使命は射撃時の反動を極力小さくし、射撃ごとに銃の照準がぶれるのを防ぐことだった。

 その成果として、銃声はほとんど聞こえず、反動もほとんど感じられなくなった。射撃で生じる感覚は、アドレナリンの放出に似ている。

 「試作品はいずれもプロの射撃手が試験し、彼らの助言に従って修正が加えられてきた。この結果できた『ファントム』の未来的な形状は、この銃を非常に美しく見せているだけでなく、手が正しく銃を持てるようにし、銃を不正確に握ってしまう可能性を排除している。これは、射撃の精度に影響する最重要の条件の一つだ」とビースポークガン社の関係者はロシア・ビヨンドに話す。 

 「ファントム」はとてもバランスが良い。マガジンを支点として、手のひらに乗せることができ、ぴたりと止まって前にも後ろにも動かない。。

 100メートル射撃の際の弾のばらつきは約1.5センチメートルだ。ビースポークガン社の説明では、これが達成されたのは、製品のバランスを良くし、特別な複合素材を材料に使ったためだという。 

 「その多くは、市場で文字通りキログラム単位で売られている。強度では金属に劣らず、かつ木よりも軽い。これはライフルに使われている数少ない外国製品だ」とビースポークガン社の代表は演習場で語っている。

 同社の説明では、残念ながら、相応の品質の金属と複合素材をロシアで見つけることはできなかったという。

 このライフルは、6mm XC弾、243ウィンチェスター弾、6.5×47mm ラプア弾、.260レミントン弾、6.5mm クリードモア弾、7mm ウィンチェスター・ショート・マグナム弾、7mm レミントン・ショート・アクション・ウルトラ・マグナム弾、.308ウィンチェスター弾、.300ウィンチェスター・ショート・マグナム弾など、ボルトの短い銃に適した弾丸を使用する。

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