「アメリカのサンフランシスコ・ベイエリアに位置するシリコンバレーが、テクノロジーのハブとして最も独創的で成功していることに疑問の余地はない。だが、これからキャリアを築こうとする若手や新企業を立ち上げる人にとって、ここに住むのはベストだろうか?」
エキスパート・マーケット社のアナリストはこう問題提起する。6月初めに同社は、ITエキスパートが最も働きやすく暮らしやすい都市のランキングを発表した。
その際、アナリストたちは、通勤時間や家賃をふくむ一連の指標に基づいて評価したが、その結果は意外なものだった。ロンドン、ニューヨークのような ハイテクの中心地が、番付の下位に甘んじた。
1位に輝いたのはベルリンで、2位はオースティン(米テキサス州)、3位はトロント(カナダ)で、パリとアムステルダムも、トップ10に入っている。
モスクワは、バンクーバー(カナダ)に次いで14位で、僅差でシカゴを上回った。いくつかの指標では、モスクワは10位以内に食い込んでいる。
例えば、ITビジネスを立ち上げるまでの所要時間で、モスクワは7位で(1位はカナダのモントリオール)、投資の受けやすさでも7位。
また、ITエキスパートの生活費でも、モスクワは最も安上がりな部類に入り、2位だった(1位はインドのバンガロール)。アパートの家賃もかなりお手頃で5位である(やはりバンガールに次ぐ。サンパウロ、モントリオール、ベルリンも、モスクワより安価)。
モスクワが上位に入れなかった指標は交通問題。交通の便でモスクワは20位に甘んじている。ITエキスパートは、19位のバンガロールでも、モスクワよりは短時間で職場にたどりつける。
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