経済紙「ヴェドモスチ」によると、両社は提携についての協議を進めている。事情を知る消息筋の話として、同紙は伝えている。両社とも、この件についてコメントしていない。
消息筋によると、フェイスブックはロシアで人気の高いサービスに関心を持っているという。すでにヤンデックスにあるタクシーの手配、商品の購入、ホテルの予約などである。ヤンデックスがフェイスブックでこのようなサービスのオペレータになる可能性があるのだ。フェイスブックのユーザーは、フェイスブックから、ヤンデックスのサービスに対する支払いを行ったり、「ヤンデックス・マーケット」と通じて買い物したりできるようになる。フェイスブックのユーザー向けの特別な条件について協議されているという。例えば、「ヤンデックス・タクシー」を割安な価格で利用できるなど。
さらに両社は、広告営業のためのユーザーに関するデータの共有と、最寄りのショップや飲食店の割引情報をユーザーに伝える超地域型ターゲティングについても協議している。
フェイスブックにとって、提携はロシア市場で地位を固めるのに役立つ。イギリス系調査会社「テイラーネルソン・ソフレス(TNS)」のデータによると、ロシアにおけるフェイスブックのユーザー数は1260万人。一方で、ヤンデックスのユーザーは2040万人である。ヤンデックスはモバイルのユーザーに関心を持っている。同社にはモバイルのプラットフォームがないため。現在、ヤンデックスは競合のプラットフォーム「グーグル・アンドロイド」を介して、サービスを展開している。
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