情報を百万年保つ「石英USB」

石英ガラスを用いた5D(5次元)デジタルストレージ技術により、情報を何百万年も保存し続けることができる。=

石英ガラスを用いた5D(5次元)デジタルストレージ技術により、情報を何百万年も保存し続けることができる。=

報道写真
 ロシアの科学者らはデジタルデータを不滅のものとする石英ガラス製の新しい情報記録媒体の開発に取り組んでいる。

石英ガラスを用いた5Dデジタルストレージ技術

 私たちがそれを通して世界を見ているところの、ガラス。それが、人類そのものより長く生き残る、「永遠の記憶」の保存媒体になるかも知れない。石英ガラスを用いた5D(5次元)デジタルストレージ技術により、情報を何百万年も保存し続けることができる。

 発展的研究基金の枠内で新技術の開発に取り組んでいるのはメンデレーエフ記念ロシア化学工科大学の実験室。大きさや形状がコインや小型のディスクを思わせる新たな媒体、石英ガラスを作成した。

 発展的研究基金「情報および発展的研究プロジェクト」のピョートル・ヘンキン代表はロシアNOWの取材に応じ、次のように述べた。「情報はガラス上に記録され、レーザーで読み取られる。読み取りシステムはCDやDVDで用いられるものに似ている。ストレージの容量はディスクのサイズによって異なる」

 ヘンキン氏によると、「石英コイン」一枚に数テラバイトの情報を保存できる。また、この記録媒体は、外部からの思わしくない作用に対し、最強度の耐久性を持っている。「石英USB」は国立アーカイブや軍産複合体に利用されるだろう、とヘンキン氏は語る。

 

実用化までの長い道のり

 ただし、研究室での実験が「技術」となるまでには長い道のりがある、とヘンキン氏。「現時点でデータを自動的に記録し、読み取るシステムが開発されている。しかし、こうしたデバイスが誰でも手に入れられるようになるまでには、なお相当の実験・設計作業をこなさなければならない」

 特に難しいのは、狙いのポイントに高精度で確実にレーザビームを命中させなければならない点だという。同様の研究は日本英国などでも行われている。

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