放射性核種、重金属、工業系企業の有毒廃棄物の悪影響を中和する特別な洗浄系コスメの生産を始めたと、ロシアの国営加工・生産・輸出企業「ロステフ」が伝えている。テフマシュはロステフ傘下の会社。
シャンプーとシャワージェルは、「デザリヤ・プロフェッショナル(Dezaliya Professional)」のブランド名で販売される。250ミリリットルのボトル1本の小売価格は1ドル(約110円)ほど。
関係者によると、この特別な洗浄品の試験は、スモレンスク原子力発電所、ロシア海軍施設、ロシア国内4地域の工業系企業の対照群に行われた。
試験の結果、対照群の参加者全員が、シャンプーとシャワージェルを使って毛髪と皮膚の有毒物質の悪影響を中和できたという。
参加者が自分の外見に満足できたかどうかは伝えられていないが、放射性核種を洗い流すシャンプーは、毛髪の他の汚染物質も洗い流せるのだろう。
「このようなコスメをつくる案が出たのは2011年。今日の当社の潜在市場は、加工・採掘産業で働いている人の3割、良好とはいえない環境の都市で暮らす人など。また、生産能力を徐々に刷新していったことで、競争力のある価格の製品をつくることができた。海外メーカーの平均的なシャンプー、シャワージェルと比較しても、6割~9割ほどの価格になっている。これは当社に海外市場も開いてくれるもの」と、テフマシュのセルゲイ・ルサコフ最高経営責任者(CEO)は話した。
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